ここんところ演奏会以外にした音楽活動
⭐️初めてのコンクール審査員
某コンクールの審査をしました😄
小学校中学年〜一般部門まで合わせて20名ほどのピアニストさん達が、それぞれ今日の舞台のために必死で準備してきたんだなぁと思うと、聴く方もバンバン気合がはいる!!💪
私自身、今までに数えきれないぐらいコンクールを受けてきて、演奏に点数を付けられ続けてきたわけですが
初めて自分が点数を付ける側になってみて見えたことがたくさん……。すごく勉強になりました。
内容が内容だけに詳しくは書けないけど、ひとつだけ。
【すごく好きでいいと思った演奏】と【バリバリの上手い演奏】を比較しないといけないというのは
審査員にとっても非常に難しい。
自分でつけた点を最終的に振り返って「コンクールの結果っていろんな要素がその時たまたま連鎖して生まれるものなんやなぁ」って思った。
だから、今まで幾度となく聞かされてきた「今日の結果に左右されず、皆さんそれぞれいいところがあるから今後も頑張ってください」という審査員の講評の定型文みたいなお言葉←は
きっと先生方の心からの声やったんやと思います。
少なくともこの日、私は心からそう思ったよ。
でもなによりも純粋に、久しぶりにホールでピアノを聴けたことが、すごく嬉しかった一日やった✨
出張先での美味しいお造りランチ❤️
これにまだ天ぷらも来たのよ❤️
仕事じゃなければ昼から呑んでたな😂
⭐️現代曲の収録
第2回伊勢志摩国際ピアノコンクールの新曲課題である、小林純生さん作曲の"Unreal Rain "を演奏しました。
現代曲を演奏する機会はあんまりないので譜読みから手探り状態、というかどうやって探ればいいのかすらわからん状態でしたが😂
小林さんのイメージする世界観に音で近づけるよう試行錯誤しました。
難しかったけど取り組んで良かった!!
YouTubeで視聴できます〜💁♀️
【【https://youtu.be/cNwlp8yC5yU】】
ちなみに会場は、クラシック専用ホールである京都のバロックザール✨
ピアノを含め無料でホール提供してくださるという信じられないキャンペーンで(募集は終了しています)お借りしました。
弾いたのは初めてやったけど、客席から見るよりも実際にピアノの前に座ると舞台が広く感じた✨
そして高い天井に音がのびのびと抜けていくのがなんとも気持ちよかった🥺
ここでもコンサートしてみたいなぁ………!
⭐️チャイコのアホ動画がプチバズる
各方面からお叱りを受けそうな動画を作りました。
— 原 由莉子 🎹 Yuriko HARA (@yuriko_hara_pf) 2020年8月4日
▼https://t.co/MqOREYtUhx pic.twitter.com/9nracrEPJh
もう弾き終わってから2週間以上経った今頃になって←
本番前に遊びで作ったチャイコのピアコンのアホな動画が
バズった…とは口が裂けても言えない数ですが
「ちょっといっぱい♡」拡散されました。笑
めっちゃくちゃ嬉しい〜皆さんありがとうございます〜\(^o^)/
ピアノ弾く人よりも、聴く専門の方からの反応が大きかった!
「次に聴く時ホールで笑いをこらえるのに必死です!」
とか
「この後関連動画で藤田真央くんのチャイコが流れそのまま聴いていたら、問題箇所で思い出して爆笑」などと言われてしまった。
クラシックファンの方々の脳内を占拠してしま
うだけでなく、まさかの藤田真央くんまでをも巻き込んでしまうことになるとは……
この罪はなかなか大きい………
さっきのUnreal Rain からのテンションの差が激しいですが、よろしければ1分ほどお付き合いください。笑
【【https://youtu.be/CjMP-Yf1oXg】】
こんな感じで、生のコンサートは少ない中でも
いろんな形でお仕事の幅が広がってきてます\(^o^)/
8月の誕生日にアルゲリッチの映画を観て考えた、緊張との付き合い方について
誕生日の記念に心に何かを残したいなと思って
今更!?というタイミングですが、マルタ・アルゲリッチのドキュメンタリー映画「私こそ、音楽!」をようやっと観ました\(^o^)/
具合(機嫌?)によって度々演奏会をキャンセルしたり、3人の元旦那や彼氏のことがスキャンダル沙汰になったり、自由奔放で困ったさんなイメージも少なくない彼女。
でもこの映画では、インタビュアーが娘のステファニーということもあってか
包容力のあるあたたかいお母さんの一面がたくさんあって新鮮やった☺️
でも、やっぱり印象に残ったシーンは
リハーサル中や、本番直前を撮ったもの。
リハで「わからない。自分でもどう弾きたいのかわからない。これではない。でもわからない………」と言って指揮者を困らせたり
本番(しかも日本公演w)前の楽屋からイライラしっぱなし、「いつ出るの?もう行くの!?」とプリプリしながら袖へ移動し
「最悪の気分よ、熱があるわ、弾きたくない、弾けないわ。」と言いながら舞台へ出て行く姿……………
あぁ、、、わかる、、、、その気持ちわかるよ、、、、(´⊙ω⊙`)
マルタ様に「わかるよ」なんておこがましいにもほどがあるけど、演奏家みんな「なんでこんなしんどい思いして演奏せなあかんねん」と思うことが必ず一度はあるんじゃなかろうか……
でも、演奏を仕事にしてる人はそんな姿を周りやお客さんには見せてはいけないし
そもそも自分のみっともない状態を露骨に表すことって、普通の大人だったら恥ずかしいから躊躇してしまう。
それを全部さらけだして見せてくれるアルゲリッチのピュアなことよ…🥺
そんなことができる人だからこそ、私達の心を直に触ってくるような演奏ができて
昔も今も世界的ピアニストとして生き続けていられるんやなぁと思いました。
それで思い出したのは、去年Twitterにピアニスト小林愛美ちゃんがアップしていた
本番直前の舞台袖での姿を撮影した動画。
チョコ食べる→栄養ドリンク飲む→楽譜見る→マネージャーさん?に手を繋いでもらって瞑想→背中を叩いてもらう→手を繋いでもらう(2回目)
………というなが〜い一連の流れを経て、やっっと舞台へ上がる
という動画だったのだけど
それを見た時の絶賛モラトリアム期だった私(注:2019年は人生最大に心が不調でした)は
それはそれはもうこの上ない衝撃を受けたわけです。
こんなすごい人でも、こんなに緊張と闘ってピアノ弾いてるんや!( ゚д゚)!!!
その時期、自分が緊張のせいで思うような演奏ができないことと、そもそも緊張なんかする時点で私ピアニストに向いてないんじゃないか?と本当に悩んでいたので
客席からは想像もつかない愛美ちゃんの姿にとても驚いたものです。
ちなみに、失礼ながら↑↑みたいなコメントをつけてリツイートさせてもらうと
とご本人からお返事をいただけたのはとてもいい思い出( ;∀;)❤️
演奏前のメンタル面のコントロールはまだまだ課題。
というか究極を言えばこれから先、一生これが全てな気がする。
年齢一桁やティーンの頃は、緊張したとしてもあんまり演奏に傷はつかないタイプでした。
弾き終わったあとで
「あんな速いテンポでよく最後までもったねー」とか
「家ではもっといろんな表情あったのに棒弾きやったで、もったいないー」とか親や先生に言われて
「へぇ、緊張してたのか。」と気づく感じで
手震えて弾けないとか、暗譜とんで左手なくなる、とかそういうはっきりわかる緊張はあんまりなかった。
でも本番前の時期は常にニキビが酷かったし、慢性的に便秘やったし、前日や当日に我慢できない胃痛で病院に運ばれることも何回もあった。
体はしっかり緊張や疲れのストレスを訴えていたんやけど
それがピアノへのストレスってことにもあんまり気づいてなくて
「こんな大事な時に体調崩すなんて自己管理がなってないダメな人間やなぁ!でもこのしんどい中でも指は動かさなくちゃ!この苦しみを乗り越えて、私はもっと上手になるんや!」
大事な時に体を壊すw時事ネタw
って、ふつ〜に思ってました(^ ^)
まじでなんの疑いもなく心からそう思ってました(^ ^)
・・・・書いてて、昔の自分がかわいそうになってきた。なんて勤勉な日本人気質(泣)
でもハタチ頃から【緊張による事故】が時々発生するようになり………
「本番は楽しいもの」という認識が、少しずつ「本番怖いな…」に変化してきた。
ウィーンでは、緊張してないように見える人達がうらやましくて
「緊張せずに舞台で弾くコンディションに持っていくこと」を心掛けて
たまに上手くいく時もあったけど、特に帰国が見えてきた留学生活最後の方は、邪念や気負いがありすぎて自滅ばかり……………
どんなに練習で弾けていても、本番崩れるんじゃ仕事にならない!そんなのピアニストじゃない!
と病みに病みまくり、帰国前はいろんな人にうじうじくよくよ話を聞いてもらいまくる日々。
こんな精神状態で学生を終えて日本で活動を始めるなんて……と、すごく辛かったです。
(相談に乗ってくれた皆さん、その節はありがとうございました………)
でも日本に帰ってきて、いろんな奏者の方とご一緒したり本番前の過ごし方を見ていて、ある時ふと気付いた……
「あれ?この人もしかして今緊張してる?」
「あれ?なんでこの人今こんな機嫌悪いん?」
日常生活が演奏活動であるような方々でも、本番前は極端に口数が減ったり、念入りに深呼吸したりストレッチしたりしている………!!!!!
さらにさらに音楽家だけじゃなくて
例えば嵐の松本潤様は、ライブ前「ルーティンの鬼」と化すらしい。
天皇陛下の前で歌う前の相葉さんは「めちゃくちゃ緊張してた(by.潤)」らしい。
芸人さんとかも、楽屋ではすんごいナイーブらしい。。。
知らんかった!!!!!!!!!
表舞台に立つことが仕事な人は、
緊張なんかしないから表舞台に立てるのや
と思っていました。
みんな緊張して当たり前なんやわ。。。
自分が昔そこまで緊張したことなかったから知らなかったけど
緊張するようになった今になって初めて見えたことでした。
じゃあ!
私も緊張していいんや!!!!
緊張しないように努める、ってことは体や心を不自然にねじ曲げたこと。
緊張してる自分を認めてあげて、その上でパフォーマンスをする方が
よっぽど自然なことやったんですね。
小さい時、コンクールやコンサートの舞台袖で泣いていたり、震えながらお母さんに手を握ってもらってる子のことを
「そんなことになるなら今すぐピアノやめたらいーのに」と冷ややかな目で見てたけど(性格悪!)
そういう子達はきっと心が少し大人やったんやね。
そしてそのことに今頃気付く、私の精神の未熟なことよ。。。( ;∀;)悲しいわ。。。。
でも逆に言えば、こうやって精神面の変化と向き合えるのは、音楽をやっているおかげやなぁとも思う。
いや、精神だけじゃなく身体的にも!
最近、数時間弾いた後には冷やしたりストレッチしないとすぐに腕がパンパンになったり
リンパが流れてないのが自分でもわかったり
こないだは腰を痛めてまともに歩けなくなったり←
ケアしないと危険が伴う身体になってきたし、今後はより一層悪化の一途を辿るのが当たり前な老化問題とはきちんと向き合っていかないといけない。泣
ピアノを弾くことで、繊細な自分の変化に気付くことができ
さらにその毎日生まれ変わるような新しい自分と丁寧に対話することができる。
なんだか人生の密度がすごく濃厚になる気がする…!
アルゲリッチも映画の中で
「『年をとったせいで演奏が変わった』と言われるのが怖い。」
と言ってた。
けどね、それに対して娘さんは
「ママは舞台に立てば立つほど若返る。」
と。
なんて…なんてステキなことなんでしょうか。
私もそんな風にピアノを通して、いい自分も悪い自分も見つめながら
年を重ねていきたいなと考えた、誕生日2020でありました☺️
おまけ
私のアルゲリッチにまつわる思い出といえばコレである。
♫9月・10月の演奏会情報♫
相変わらず収まる気配のないコロナ禍ですが…
秋のコンサート情報を3つ!お知らせします。
お客様の安全はもちろんのこと、出演者関係者も全員無事に、開催できますように(>_<)
大阪クラシック2020
2020年9月17日(木)より動画配信開始
大阪の秋の風物詩、大阪クラシック。
今年の無料公演は、全てYouTubeチャンネルからの動画配信となりました!
私にとって4回目の出演となる今年は、なんと2公演に登場\(^o^)/
どちらも大阪フィルハーモニー交響楽団メンバーとの共演です。
初めての方とのアンサンブル、そしていつものメンバーとのアンサンブル
どちらも楽しみ❤️早くリハーサルしたいなぁ〜!
ヴィオラ:井野邉 大輔さん、クラリネット:金井 信之さんとのモーツァルト・シューマンは
2020年9月17日より
オーボエ:大森 悠さん、ホルン:高橋将純さんとのライネッケは
翌日2020年9月18日より配信開始
以下ホームページの【無料動画配信視聴ページ】よりご覧いただけます( ^ω^ )
【【【 https://osaka-classic.jp/index.html】】】
私の出演公演以外にも、室内楽作品がこれでもか!なイベントです。
皆さんどうぞ、全公演制覇してくださいね〜😋
Classicのいろは2020
ブラームスを究める 〜Vol.2 室内楽で聴くブラームスの情熱と気品①〜
2020年9月19日(土) 14時開演
ピアノ三重奏曲第1番 op.8
チェロソナタ第2番 op.99より第一楽章
ヴァイオリンソナタ第3番 op.108より第一楽章
6つのピアノ曲op.118より第2番間奏曲
ホルン三重奏曲 op.40
ナビゲーター:寺岡 清高
ヴァイオリン:岡本 伸一郎
チェロ:増山 頌子
ホルン:細田 昌宏
ピアノ:原 由莉子
当公演詳細ページ
【【【http://www.bunto.com/classic/?p=538】】】
Classicのいろは2020総合案内ページ
【【【http://www.bunto.com/classic/?page_id=10】】】
先日、ファミリーコンサートでチャイコフスキーをご一緒した大阪交響楽団のメンバーとの室内楽公演です💕
元大阪交響楽団常任指揮者の寺岡さんが、とってもわかりやす〜くクラシック音楽を紐解いてくれるこの企画………
……のわりには、プログラムの異常な重たさよ!!!!
こんなお腹いっぱいなプログラムは、世界を見渡してもあんまり無いと思うよ………
私出ずっぱりやし………ソロまであるし………
精神的にも体力的にも、か〜な〜り〜挑戦となるコンサートです:(;゙゚'ω゚'):
が!!!
全ていい曲すぎて、(今のところ)全然苦じゃない❤️❤️❤️
こんなにがっつり大好きなブラームスに接していられることが幸せです(*´꒳`*)
皆さんのためにも、そして自分のためにも、いい演奏をしたい……!
めちゃくちゃ頑張る!!!!!
京都シンフォニカ 第51回定期演奏会
2020年10月4日(日) 14時開演
ピアノ協奏曲第23番KV.488イ長調
指揮:茂木 大輔
ピアノ:原 由莉子
【【【http://kyoto-sinfoniker.com】】】
京都のアマチュアオーケストラ、京都シンフォニカさんの定期演奏会にお邪魔します(^ ^)
曲目はだいっっっっっすきな、モーツァルトのピアノコンチェルト488(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)❤️❤️❤️
もうほんとに好きすぎて……死ぬまでに弾いておきたい曲リスト上位にあった曲です…ちなみにブラームスピアノトリオ1番も。
どうしよう…この秋に2曲もクリアできてしまうじゃないのよ……
決して私からリクエストしたわけじゃないのよ……すごい………
指揮はなんと、元N響オーボエ奏者、現在全国で指揮者として活動されるだけでなく
楽しい企画のコンサートや、書籍・コラム等でも大人気、幅広くご活躍されている
マエストロ 茂木大輔さんです(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)❤️❤️❤️
この度ご一緒させてもらえることになって、光栄なんて言葉じゃ表せないぐらい嬉しい……!
そして京都シンフォニカさんの過去の演奏会には、すごいソリストのお名前がずらり……
これは責任重大です(>_<)
でも変にプレッシャーに思わず、この宝物のようなモーツァルトの作品に真摯に向き合っていきたいな。
名曲中の名曲!
皆さん聴きにいらしてくれると嬉しいです。
いろんな方々と一緒に音楽ができる2020年秋。
大フィル、大響、コンチェルト………
はて?これは一体誰のスケジュール( ᐛ )???と思ってしまうぐらい、私にとってはなかなかハード、、、
でも、皆さんを信じて!!!
素敵な方々と素敵な音楽ができるよう、しっかり準備してまいります(*^^*)
不安定な世の中やけど、音楽的な日々を続けていきましょう💖
ベートーヴェン物語 第二話 曲目解説②
ベートーヴェン物語第二話
またしても名曲、タイトル付きソナタ。
ベートーヴェンがこのソナタを作った際、弟子およびお世話係のシンドラーに対して
「この曲を理解するためには、シェイクスピアの『テンペスト』を読みなさい」と語った、という有名なエピソードから
この曲はテンペストと称されています。
が!!!!!
最近こんな本を読みました。
かげはら史帆著
「ベートーヴェン捏造 ー名プロデューサーは嘘をつくー」
耳が聞こえないベートーヴェンが周囲の人たちとのやりとりに使っていた会話帳を
ベートーヴェンの死後、シンドラーが書き直して改ざんしていたという話。
それによると、このテンペストの逸話や
交響曲5番に対して「【運命】はこのように扉を叩く」と語ったとされることまで
全てシンドラーによる嘘
だそうです。
…………………
今まで私たちが信じてきたこととは一体……(ToT)
しかしまぁこの本、めちゃくちゃ面白かったのでオススメ。
シンドラー目線のエッセイ調で書かれ、かなりカジュアルな文体も良いです。シンドラーが人間臭くてカワイイ。
そして曲にまつわる有名なエピソードは嘘やとしても、作品そのものの価値は変わりません。
作品31の3曲(16、17、18番)は、ベートーヴェンが自ら「新しい道」と称して作ったソナタ。(これは多分本当)
まさにハイリゲンシュタットの遺書を書いた頃に書かれていて、ベートーヴェンは心身ともに苦しみの真っ只中にいたんだけど
その中でも「これまでの自分を乗り越える」作品に挑み続けたことはすごい…。
テンペストはなんといっても幻想的な一楽章冒頭が印象的よね( ;∀;)
このレチタティーヴォがついてることによって、ものすごく個性的な自由な形式のもの聞こえる。
けど意外にも(?)、このソナタは3楽章すべて、きちんとソナタ形式で書かれているのです(`・ω・´)
ほんでまたこの「全楽章ソナタ形式」っていうのは、それはそれで今までになかった斬新な試みらしい。
なんだこの、裏の裏は表、的な。
ニ短調という調性を使っていることも興味深い。
d-mollといえばモーツァルトドン・ジョバンニ序曲とかピアコン20番とか、第九とか
はじめから、地獄(てことは天国とか)を表すテーマのものを書こうとしてた心意気を感じる。
三楽章は私はいつも「シューベルトみたいやな〜」と感じるんですが、皆さんはいかがでしょうか?🙂
静かな悲しみの波がひたひたと押し寄せてくるような感覚。
停滞してはいけないし、かと言って走ってもいけない。糸車のように終わりなく回り続けてはいるけど、疾走しているわけではない……この繊細なバランスが、演奏する上ですごく大切で難しい…。
4.ピアノソナタ第8番Op.13「悲愴」第二楽章
こちらも皆さんお馴染みシリーズ、悲愴。
ベートーヴェン三大ソナタと呼ばれる「悲愴」「月光」「熱情」のうち、唯一ベートーヴェンが自ら「悲愴」と名付けたソナタには
それだけ彼の【感情】が曲に込められてるのでは。
どっちも非常にドラマチックな性格を持つ調性。
でも、ニ短調は地獄とか神とか地球とか
人の手じゃどうすることもできない運命、
ハ短調の方が人間の心情の部分に関する運命
みたいなイメージが勝手にあります。
ソナタ1〜7番までの流れからすると、やっぱり8番は始まりから圧倒的に劇的だしね。
ピアノソナタに導入部をつけるってのは、ベートーヴェンの中ではこの8番が一番初めです。
そして二楽章。
ベートーヴェンの作曲法はモチーフを展開していく手法が主なので、よく「ベートーヴェンはメロディーを書かない」と言われるけど
このメロディーは言わずもがなみんなに愛される美しい旋律ですよね。そこそこフレーズも長いし。なんやねん、ちゃんと書けるやん!
でもこのメロディーの歌わせ加減がまた難しい…。
いっろーーーーーんな演奏があるけど、私はあまりテンポを揺らさない解釈(セクションごとのテンポはもちろん動く!)で弾いてみました。
ルバートで作るのではなくて、音の並びそのものの美しさを際立たせたいのと
やっぱりベートーヴェンは歌というより器楽の人かな、ということでヴァイオリン・ヴィオラ・チェロで弾いてるような表現を目指しました。
今回は有名曲多めになってしまって、プレッシャーが半端ない:(;゙゚'ω゚'):
それにしても、改めてベートーヴェン作品のバラエティの豊かさには驚かされるな。
返す返すも、こんな形でいろんな曲に触れられる機会があってよかったです💕
次回、第三話は10月更新の予定😎
次はいわゆる「名作の森」と呼ばれる時代からスタート!!ピアノ曲的にも引き続きアツくなりそうな予感……。
ベートーヴェン物語 第二話 曲目解説①
リモート朗読劇『ベートーヴェン物語』の第一話から早くも2ヶ月がたち、この度第二話を更新しました😃👏👏
【【【 https://youtu.be/xWmmE9QLER0 】】】
今回のテーマはずばり、【ハイリゲンシュタットの遺書】。
ウィーンでの活動が軌道に乗り始めた矢先に降りかかった、自身の耳が聴こえなくなっていくという恐怖と戦いながらも
作曲で自己実現を叶えようとしたベートーヴェンの精神力と芸術を究める想いを描いたお話になっております。
今回私が台本製作したんですけど
もうね、ハイリゲンシュタットの遺書は、涙無しには読めなかった( ;∀;)
ベートーヴェンが苦しんでいた20代後半というとちょうど今の私と同じような年頃ということもあって
「もし今ピアノが弾けなくなったら……」と想像してみただけでその場で発狂してしそうなった……😱
そんな苦しみの中音楽活動できるほど人間できてないわ😱
でも、この時期にベートーヴェンが生み出した作品、特にピアノソナタのジャンルは
あまりにも素晴らしいのです……
名曲揃いすぎて、どれを選ぼうか本当に迷った!!
というわけで、今回のBGMはピアノソナタ縛りになりました\(^o^)/
それではいってみよう!独断と偏見による曲目解説!٩( 'ω' )و
1.ピアノソナタ 第7番 Op.10-3より第一楽章
7番のソナタというと、なぜか「大学入試曲のソナタ」の印象が強くて、めっちゃくちゃ苦手でした(爆) 高校生達が揃って血走った目で弾いてるイメージが勝手にあります(爆)
ちなみに、私はハタチ頃までベートーヴェンがそれはそれはもう大嫌いで(第九以外)
高校の試験で古典派ソナタが課題の時でさえ、クラスでただ一人ハイドンを選んだぐらい、なんとかしてベートーヴェンを避けて生きてきたので
今になってみると、ソナタ、とりわけ前期のレパートリーが非常に少ない😂ソナタ集一巻、めっちゃキレイやもん😂
だからこのベートーヴェン物語企画や、春の古典派ソナタ全曲演奏プロジェクトのおかげで、初期の作品にもちょこちょこ手をつけることができて本当に勉強になった…とはいえ
まだ全然消化しきれてない。まだベートーヴェンが何をしたかったんだかわけわからん。
しぼってきちんと時間を作って勉強せなあかんです。
それはさておき、第二話の一曲目、何を弾こうか?と考えた時に
豪華なオープニング感とコミカルなストーリーに合わせた疾走感、どちらも持ち合わせた曲という観点でこの7番をセレクトしました(^^)
これはさ、ほんっっっとに独断と偏見で、なんの根拠もないんやけど
この曲
フィガロの結婚の序曲
に似てない?(・∀・)
同じD-Durってとこが大きいとは思うけど
どちらもピアノで、かたや「レドレドレッ」、もう一方は「レードシラドレッ」から上ってって
そのあとsubitoフォルテでバーンとワンフレーズでカデンツする感じ
作り方すごく似てると思うのよ(・∀・)
真偽のほどはわからんけど、いずれにせよこのソナタ、他の楽章も含めて規模と内容がすげーデカい作品なので
それこそこれから始まる壮大なオペラの幕開け……のような序曲感が
一楽章の出だしで表現されているような気がします✨
ちなみに私は三楽章が大好き💓
立派で充実の一楽章(長い!)、悲しみの淵に沈むアリアのような二楽章(長い!!)のあとにやってくる
のびのびした牧歌的で平和なメヌエットに、ほっとする☺️
と考えると、この曲、楽章構成はシンフォニーのよう✨
堂々としたボリュームあるソナタです!
2.ピアノソナタ第12番Op.26「葬送」より第一楽章
32曲あるベートーヴェンのピアノソナタの、中期作品への始まりにあたるこのソナタ。
前期作品は、いかに古典的な形式を拡大・発展できるか、という楽想だったけど
中期からは、伝統から離れてさらに自由になろうとするベートーヴェンの考えが見受けられる。
まずこの12番、なんと4つの楽章にひとつもソナタ形式がないのです。ソナタ形式じゃないソナタ……おぉ、新しい………
一楽章は変奏曲。
これまでのソナタの「第一楽章は堂々としたキャラクター」という概念がガラリと打ち破られた
叙情的な性格の大変美しい曲です(;ω;)❤️
変奏曲というジャンルとしてこの曲を見た時にも、この作品はなかなか新しいんじゃないかと思った。
というのも、テーマからして作りがかなり複雑。
変奏曲のテーマって、そのあと変奏しやすいようにできるだけシンプルに書くのが普通やし、テーマがシンプルであるほど、その後の華やかなアレンジテクニックを見せびらかしやすいと思うんやけど
このテーマはポリフォニックで音が多い。
弦楽四重奏、いや五重奏で奏でられる分厚さがすでにあるのです。
「これこのあとどうやって発展させるの!?」っていう重厚さ。
逆に、音を削っていくという方法で変奏させてるのかも。
ベートーヴェンが若い時にやっていた「技巧見せつけ即興的な変奏曲」ではなく、より芸術的な高みを目指したものになっていて
作曲家ベートーヴェンの成長を感じて嬉しい(;ω;)❤️←誰
三楽章には、タイトルにもなっている葬送行進曲が登場。完全に「ソナタ」の域をはみ出している作品です……
続く13番、14番は「幻想」二部作やし、このあたりのソナタはクラシックの歴史においてほんとに革命的な時代よなぁ。
でもさ!!!今気づいたけど
変奏曲と行進曲がでてくるソナタといえば
モーツァルトのトルコ行進曲付きもそうやねぇ( ゚д゚)⚡️⚡️⚡️
…………だから何って話ですが。
意識したのかなぁ??してないわけないよねぇ???
ちなみに!今回のお話の中にでてくる、作曲に夢中なベートーヴェンが、公爵を外で待たせるという逸話。
その公爵、実はカール・フォン・リヒノフスキさんという人なんやけど
ふと楽譜を見るとこの12番のソナタと悲愴の献呈者だった!/(^o^)\
めっちゃ失礼なことされてるけど、こんな素敵な曲もらえたら許しちゃうね🥺笑
今回の曲目解説は、前回に増して解説になってないし、独断と偏見が過ぎますが
長くなったので後半へ続く!
ベートーヴェン物語第一話についての記事はこちら☆
チャイコ楽しかったです!
いずみホールでのオーケストラファミリーコンサート2020
無事に終了しました(*^▽^*)
ドホナーニの狂詩曲Op.11-3とチャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番短縮版、とってもとーっても気持ちよく弾かせていただきました💓
お越しくださった皆さん、YouTube配信ご覧いただいた皆さん、応援してくださった方々全てに
心より感謝申し上げます😊❤️
いやぁ、4ヶ月以上ぶりの本番だったからなのはもちろんやけど
それ以外にもいろいろとエモい本番やった( ;∀;)✨
私にとって、初めての大舞台【いずみホール】と、初めてのプロオケとの共演。
………にもかかわらず
オケとのリハーサルが前日のみ!当日会場でのゲネさえ無し!という条件でして……😱
短縮版コンチェルト、いくら7〜8分だけの演奏といえども
一回スタジオで初合わせして、次に合わせるのはホール本番、はさすがにスリリングやよなぁ:(;゙゚'ω゚'):と震え上がりながら
8月7日、リハ会場へ参上。
でもね、オケや事務局の方々がめちゃめちゃあたたかく迎えてくれて、とりあえず嫌な震えは吹っ飛んだ☺️
ずっと演奏会を聴いてたオーケストラ、客席から見ていた奏者の皆さんが目の前にいらっしゃって
さらにその場で「ソリストのはらゆりこさんでーす」
(バンバンバンバンバン←拍手のかわりに床踏み鳴らしてくれる音)
と紹介されてる自分……。
こんなことが…あるんや………🥺✨✨✨
と、まだ何も始まってないのに目から汗が出てきたよぅ。
しかしそんな感慨に浸っていたのも束の間、リハ始まって、状況は一変。
私、フライングが激しい!!!!!
生のオケの音聴くの久々すぎて(きちんと自粛してたが故😂)、オケの音の鳴るタイミングが掴めてない!
まきたいところも、まくっていうより走ってる・勝手に弾いてる、みたいになってるし
これってあれやん、いわゆる【オケを聴かないソリスト】みたいな演奏やん😂😂😂
いやもう、まじで、それだけは、、、、
オケ好きの私のプライドが許せん!!!!!
しかし、コンサートは他の曲もたくさんあるので
私のチャイコのリハは、一回通しと抜粋の確認と、他何箇所か返して
15分で終わっていきましたヽ(;▽;)ノ
次は本番で会いましょうヽ(;▽;)ノwwww
大 変 だ !!!
とりあえず居残りして他の曲のリハを見学させてもらい
指揮の点のタイミングと音が出るタイミングを
感覚的に取り戻す作業ーーー!!!!!
休憩の時、ヴァイオリンの方とお話しながら
「私、ハシッてますよね…」
「ハシッてるな。」
( ;∀;)
だけどこの日いただいた奏者さん側からや指揮者の松村さんからのアドバイスはすごくためになった。
これだけは残念ながらピアニスト視点じゃ絶対気付けないことも多いからね。
現場でしかできない勉強の楽しさや、自分の経験値が上がるのを感じて嬉しかった!
さらに嬉しかったのが………
「出だしの和音とか、みんなカンカンぴゃんぴゃんぶつけて弾いて『ピアノの奥の足上がるんちゃうかー!?』みたいなピアニスト多いけど
はらゆりは深い音で響かせてて良いよ〜!」
というお言葉。
こ、これは……!!!!!!
↓↓↓↓↓に書いたように
まさに私がこだわって作ってた音色!!
たった一回弾いただけでピンポイントでそのことについて言及してもらえるなんて…と、非常に感動したのである。。。。。
え、まさか私のブログ読んだ?wwww
あぁ、ちゃんと私がしたい音楽は伝わっている。
ちゃんと聴いてくれている人がいる。
どぉしよううう😭ってなってる私に
指揮者、コンミスさんはじめ、皆さんが「気持ちよく弾いてください☺️」と言ってくださる。
皆さんを信頼して音楽しよう!
という感情が生まれたのでした。
団体の中へ一人ではいっていって
こんな小娘の演奏どんな風に思われてるのかな?ちゃんと弾かなきゃ…ってすごく気にしてたけど
みんな粗探ししてるはずなんかなく、「一緒にいい演奏したい」って気持ちに決まってるもんね……!!!!
そんな単純で一番大切なこと、今まで全く考えたことなかった。
ちゃんと信じて弾こう。みんなが支えてくれてる。
そう思ったらすごく気持ちが前向きになりました(^-^)
録音を聴いてスコア読みながら「ここでまいたらこの楽器入れなくてズレるけど、ここならいってもみんな付いてきてくれるな」とか「この拍は私が思ってるよりだいぶ時間があるな」とか勉強するのは、もはや至福の時間☺️楽しくてしゃーない☺️
……前日じゃなかったらもっと良かったけどな(笑)
ヨガ🧘♀️をしたり、メンタルトレーニングの動画観たり(笑)、いつも本番前に読む内田樹先生の本を読んだりと、緊張対策もしっかりしつつ
迎えた本番当日!
リサイタルと違って、ひとつのコンサートの中で原の出番やから
私の登場までの会場の雰囲気やお客さんのあったまり方に触れておきたくて、開演からずっと舞台袖で最初から聴いてたんやけど
歌のおねえさん、山本かずみさんの盛り上げ方がそれはそれはもう素晴らしく……( ;∀;)✨✨✨
お客さん、子供達のリアクションがあまりにも尊くて
舞台袖でひっそりと感動の涙を流していたよwwww
コンサートって、なんて楽しいの❤️
あまりに純粋に楽しみすぎて、ステマネさんに「……私いつでるんでしたっけ?」とか訊く始末。
あとね、ステージ裏のバッタバタした雰囲気が
プロの現場っぽくて大好き!
アイドルのライブ密着とかでも、袖で移動とか早着替えとかメイク直しを秒単位でしながら、次のシーンの変更点とかバァーって浴びせられて
「あと○秒です!」「出番です!」
の一声で舞台に出たら、一瞬でオンになる、
みたいなん、あるじゃないですか。
あの感じが目の前で繰り広げられている。大好き!(笑)
そんなこんなで、テンションはめちゃくちゃ上がっていたけど
冷静に呼吸もできていて。
心強いスタッフさん達のサポートで精神統一もばっちり。
分厚い扉が開いて、不自然に眩しいステージに目を細め…
最後の深呼吸のあとの「いってきます…!」に
背中から皆さんの「いってらっしゃい!!!」と、一番乗りの拍手を受けて
その時の私は無敵でした。
ドホナーニは、私この曲大好きなんだよ〜〜〜の気持ちで力むことなく。
トークはしっかりパニくり(笑)
いよいよチャイコ!
ホルンのイントロで
「はぁ〜!!!✨気持ちいい〜!!!✨よっしゃいくでぃ〜!!!o(`ω´ )o✨」
と高まりまくり✨
今書きながら思ったけど、チャイコほど「よっしゃいくでぃ〜!!!」となるピアコンのイントロあんまりないんちゃう?長くても短くてもなんか違う。
私、会場ゲネないとボヤいてばかりいたけど
オケの皆さんにとっての方が、会場ゲネない、しかもソーシャルディスタンス配置で隣の人との間隔を広くとった演奏は
きっと大変だったと思うのよ。
それでも、前日合わなかったところは問題なく。
というか、どこが前日合わなかったところやったか、そんなこと忘れるぐらい
気持ちよく弾かせていただけました🙇♀️
短い時間ではあったけど、一緒に音楽してもらえて本当に楽しかった!!!
人を信頼するということの大切さを学んだ本番となりました✨
指揮の松村 秀明さん、歌のおねえさんの山本かずみさんと♫
YouTubeスクショ、大阪交響楽団FBより写真お借りしてます
終演後
「チャイコもええやん。もっとシューマンとか弾く感じかと思ってたけど。」
↑シューマンというワード、ショパンを弾いた時にも言われたんやけど
私そんなにシューマンかね?正直あの曲すげー苦労する気しかしないんやが(笑)
「今回ちょっとだけで残念だったから、次はもっとちゃんとやろうね!!」
などと嬉しいお言葉もたくさんいただき……涙
またYouTube生配信見てくださった全国の方々から
たっっっくさん感想メッセージいただき………涙涙涙
なんかもう、私、なんていい人生なんやろうと本気で思いました😭✨
支えてくださる皆さんに感謝してもしきれません。
やっぱりコンチェルトは最高に楽しいな!!!
これからももっといろんな経験を重ねていきたいです☺️✨
8月8日へ向けてのあれやこれや
8月8日(土)、いずみホールでの公演が近づいてきました…!(`・ω・´)
こちらの公演、主催「子どもセンターあさひ」さんのYouTubeチャンネルから
無料生配信
されるそうです!!!!!太っ腹!!!!!!
出演者的には大緊張やけど )^o^( ヒィ
遠方の方や、お出かけは今はちょっと💧……という方は
是非ご自宅でお聴きいただけると嬉しいです❤️
2020年8月8日(土)11:00開演です!!!
http://www.kodomo-center.org/archives/3015
チャイコの進捗具合ですが
ここにきてキャラクターの方向性をガラリと変えてみた )^o^( ヒィヒィ
チャイコのピアコンのイメージって
鉱石みたいなカキカキキラキラな音💎
(↓こゆの。宝石というよりまだ石。ゴツめなキラキラ。)
が終始必要で、どんなにでかいオケが鳴っててもピアノのギラギラした音だけは違う次元から聴こえてこないといけないと思って
打鍵のスピードが速い瞬発力のあるタッチや腕の使い方で作ってました。
でもなんかずっと自分の中で
「果たしてこれいい曲か……?」という違和感があり……
その違和感を解消させなきゃ弾けん!と、いろんな音源を聴いておりましたら
やっぱり大半はドルガバ系(???)な演奏なんやけど
昔の録音の中にたまに見つかるの。
すご〜〜〜〜く優雅なチャイコン🌹
うわ〜、今までの私の抱いてたチャイコンのイメージと全然違うぞ!!!
大海原の上をおっき〜い鳥が悠々と飛んでるような音!!!
(↓こゆのwwwルギアwwww)
そうよ、よく考えてみたらチャイコフスキーって優雅でロマンティックな曲調の代名詞みたいな人やん。
なんでピアコンだけそんな尖ったイメージになったんだ??(私だけか)
チャイコの他のピアノ曲だって全然尖ってないし、むしろまろやかだし。
一旦そっちのイメージに舵を切ってみると、テンポもゆったり目にとりたいなと思えてきた。
「せっかく大編成のオケがついてるのに、そんな早いテンポでいったらもったいよ〜〜〜もっと楽器がよく鳴る速さでゆったりやろうよ〜〜〜泣」
と、偉大なYouTubeの演奏にケチをつけている。笑
もちろんたくさんでてくる「あたいピアニストでっせ☆」という箇所は、これでもかというぐらいパリパリ弾くけど
不必要なところで不必要に気張るのはやめてみることにしました。
「ここ頑張ったところでピアノどうせそんなに聞こえねーよ」って思った。それならオケのサウンドに溶け込みにいく感じの音でいく。もちろんそれでピアノがよく聞こえたら万々歳。
三楽章もあんまり仕掛けすぎず……と言ってもどうせ本番は仕掛けてしまうだろうな……
この変更が吉と出るか凶と出るか……ドキドキ!しかもリハまでに自分の中で消化できておかないと。
一秒でも長くいずみホールの舞台に立つぞー!おー!
そしてチャイコの前には地味にソロも弾きます。
ピアノの向きを180度回転させた配置(ピアニストの左手側に客席がある状態)でお聴きいただくというお楽しみタイムです!
当然やけど、その向きでソロを弾いたことなど今までに一度もない(笑)
ピアノの蓋が客席と逆側を向くし、いったいどんなふうに聞こえるんやろ…まず聞こえるんかな…世紀の大実験ですな。
ドホナーニの4つの狂詩曲Op.11より、第3番を弾きます✨
過去にいずみホールでこの曲演奏されたことあるかなw
いや、さすがに私が一人目ってことはないと思うけど、10番目以内には入ってるんじゃないかなww
プロオケとの共演、大編成のコンチェルト、いずみホール、ライブ配信あり、ピアノ逆配置
と、初めてなことづくしの本番でどうなることやら😱
だけど、せっかくちびっ子たちがたくさん来てくれる楽しいファミリーコンサート🌟
お客さんに夢を与えられるようなピアニストとして
私自身がコンサートをしっかり楽しめるよう、頑張ります(*⁰▿⁰*)!
皆さん是非是非お聴きください!