ヴェネチアで死にかけた話
これはもう2年以上前の話なんですが
事件当時はすったもんだ(笑)とか言ってる場合じゃないぐらい
人格を疑われるというか、信用を失うレベルのやらかしやし
こんなん知られたら日本にいる大人全員に「今すぐ日本へ帰ってきなさい!!!!」と言われること必至だったのでおとなしくしてたけど
ようやく時効(…時効?笑)かなと思えるようになってきたすったもんだを書きます。
コンクールで行ったヴェネチアで死にかけた話。
まず、一人で夜行列車で、ウィーンからヴェネチアへ行き
朝ヴェネチア着。
いわゆる水の都と言われるヴェネチアサンタルチア駅から電車を乗り換えて
いくつか行った町が、コンクール会場でした。
初めてウィーンから出た旅(>_<)
知らない言語は耳が慣れない(>_<)
もちろんイタリア語は全然知らない(>_<)
降りる駅の名前はもちろん知ってたんやけど
その駅の前後の駅名が、めっちゃ似ててね。
大阪で言うと
のような駅名の連続やったわけです。
で、まんまと私は
降りなければならない駅の1つ手前で降りてしまったわけです。
駅前の風景↓
ポッカーーーン( ゚д゚)
360度これ。
なぁぁぁぁあああああんにもない。
お店や飲食店のひとつもない。
畑と道一本しかない。
車が10分に1台ぐらい、猛スピードで通るだけ。
しかも次の電車、3時間後(;ω;)
ひとつだけあるバス停を見るも
よくわからん上に、早くとも次くるのは1時間後(;ω;)
地図もネットもないし、途方に暮れる(;ω;)
弾くのは今日の夕方なので
できれば早く着いて、少し昼寝するぐらいでいたい。
こんななんもなさすぎるところでじっと待ってるより、なんか少しでも目的地に近づく方法はないのかな………
とりあえず、誰か人に訊くのが一番よな………
と思ったところで
人っ子ひとり歩いてないど田舎。
仕方ないので10分に1台通る車をよく見て
怖くなさそうな運転手さんの車が来た時に
止めてみた👍
…………ら、止まった!!!!!!!
「◯◯へ行きたいんやけど………」←英語
「🍕🍝👞👔🧀🍷」←イタリア語
あかん(T_T)(T_T)(T_T)
これが、この後イタリアのどの町に行っても起こる
どんなに簡単な英語で話しても、ゆっくりイタリア語で返される現象です。
なんの情報も得られぬままその車を見送り
再びスーツケースと一緒に道でぼんやり立っていると
一台のトラック🚚が、私の数メートル先で止まった…(゚∀゚)
「どうしたんだいお嬢ちゃん」
「この町に行きたいんだけど……」
「おう、すぐそこじゃねーか!よーし、乗ってきな!」
って
映画とかでよくあるやつじゃない!?
わーい助かった〜\(^o^)/ってトラックへ行きました。
運転手は、絵に描いたようなイタリアの田舎のおやじ。
「🍕🍝👞👔🧀🍷」(どうしたんだいお嬢ちゃん)
「この町へ行きたいの。」
「🍕🍝👞👔🧀🍷」(おう、すぐそこじゃねーか!よーし、乗ってきな! )
「本当!?(゚∀゚)」
映画や〜\(^o^)/
って、助手席に乗りました。
が、
一向に出発してくれない。
「◯◯だよ。知ってる?隣の町だよ。」
「🍕🍝👞👔🧀🍷(*^ω^*)」
「◯◯へ行きたいの。」
「🍕🍝👞👔🧀🍷(*^ω^*)」
えーなんか、おやじが何言ってるんかは全くわからんけど
確実に話が噛み合ってないぞこれ…………(-_-)
ニコニコはしているが……………
「◯◯!(-_-) Go to ◯◯!!!(-_-)」
「🍕🍝👞👔🧀🍷(*^ω^*)」
何言ってんのーーーーーーーーーーー
そんなんを何往復もやってて
もう降りようかなぁー(ー ー;)と思ったその時…………
「🍕🍝👞👔🧀🍷アモーレ❤️🍕🍝👞👔🧀🍷💋(*^ω^*)」
↑おやじ、自分の股間を指しながら
(O_O)
理解した。
…………………やばい!!!!!!!!!
「ノォォォォォオ!!!(ΦдΦ)(ΦдΦ)(ΦдΦ)」
「🍕🍝👞👔🧀🍷チャオ!(`ェ´)」(あっそ。じゃあ降りろ。チャオ!)
電光石火の如くトランクをひっつかんで、トラックから転がり降りた!!!!!!
猛スピードで去っていくトラック。
ひぇぇぇええええええええぇぇぇぇぇえぇええぇ:(;゙゚'ω゚')::(;゙゚'ω゚')::(;゙゚'ω゚'):
イタリアの田舎町で、畑に棄てられた日本人女性のレイプ遺体が見つかるところだったよぉぉぉぉおおぉおぉ(T_T)(T_T)(T_T)(T_T)(T_T)
おやじは怒りつつもすぐに「チャオ!」って出してくれたけど
これチャオじゃなかったら、ほんまに冗談抜きでやられてたと思う。。。。。
と考えたら震えが止まらなかったです(T_T)(T_T)(T_T)(T_T)(T_T)(T_T)
私はこの時、一回死んだものと思っている。
知らない人の車に乗ってはいけません。
で、この後どうしたかと言うと
大人しく次の電車を待……………
たずに
なぜか、線路沿いの道をまさかの歩きました。
完全に混乱している…………。
道は一本しかなかったからそのうち着くやろし
そこがバス道やから、バス停もあるやろみたいに思ったのかなぁ?
この時の自分の危機管理能力のなさが謎。
畑しかない、でかい道やったのが、だんだん住宅地みたいな道に入っていき
庭に出てる人に
(※音楽用語のフェルマータは、イタリア語でバス停)
と連呼しては「あっちだよ」と教えてもらいながらとにかく歩いてたら
後ろからもはや何時のなのかわからんバスが来て
とりあえず止めて、目的地を言うと、乗れ、だったので乗ったら
着きました(T_T)(T_T)(T_T)(T_T)(T_T)
なんかその着いたバス停から、会場やホテルまでもとても遠かったような気もするけど
どうやって辿り着いたのか、記憶が全くない(笑)
コンクールのリハーサル時間にも本番にも間に合ってちゃんと弾いたはずやけど
何を弾いたかさえ覚えていない(笑)(笑)
ちなみに、なんとか弾き終わって翌日
会場で出会って仲良くなった中国人の子と二人で、いわゆるヴェネチアのサンタルチアへ観光に行ったんですけど。
その子が、ヴェネチア到着後10分で
リュックに入れてた財布をスられた(T_T)(T_T)(T_T)
もうね、類は友を呼ぶ感がすごい。
ダメな奴はダメな奴んところに偏る。ほんとダメ。
しかもその子、家にケータイの充電器忘れてきたから、コンクール中ケータイほぼ使えないというwwwwww
私のケータイからその子の中国の親に電話してカード止めたりなんなり
私もお金を貸したりなどし
なんかもうバタバタでした/(^o^)\
でもしっかり観光は楽しんだところが
ほんとダメやと思う←
↑前日に一回死んだ奴と、30分前に全財産を奪われた奴
という、留学後はじめてのコンクールの思い出でした/(^o^)\
どうや!軽々しく人に話せない話やろう!!!
地元大阪で地震があって
ただでさえ、いつ何が起きるかわからないんやから
自分で守れる自分の身は、本当に気をつけて守らないとなと思った(´・ω・`)
さすがに今は、この時よりはしっかりしたと思いたいけど
どんなに気をつけても気をつけすぎることはないので
気をつけます!!!!!!!!!
ヴェネチアでの思い出でした!!!トラウマ!!!!!