すったもんだ日記帳 Yuriko Hara’s Blog

Pianist 原 由莉子 のmusikalischな日々

シューマン ウィーンの謝肉祭の道化 幻想的絵画 op.26

リサイタルの演奏曲について

プログラムノートに書ききれない&当日のトークで喋り尽くせない、作品への愛を語る企画

 

今日はシューマンですヽ(〃v〃)ノ

 

 

 

 

そ の 前 に

 

 

去る17日(日)、恩師の先生の発表会に出演させていただき

シューマン子供の情景 op.15を演奏しました。

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子供の情景、子供の時に弾いてすごく好きになって

大人になった今、こうやってまた弾くことができて、感動もひとしお🥺💓

皆さんも、今日のためにたくさん練習したことや、大きな舞台で弾けたことを

大人になっても忘れずにいてほしいなと思います☺️

 

……という子供達へのメッセージのわりには顔がコワイMC中。

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そんなわけで、私はシューマンが好きでして

今回2月23日のプログラムも、このウィーンの謝肉祭の道化ありきで組みました。

 

(子供の情景は23日は弾きません!)

 

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ウィーンの謝肉祭、シューマンがウィーンに半年間住んでいた時に作曲したんやけど

 

そもそも、謝肉祭(カーニバル)って何?

 

 

 

謝肉祭とは、復活祭(イースター)の前にある断食期間がやってくる前に、食べて飲んで騒いでおこう!というお祭のことで

毎年、ちょうど今頃、2月は街が謝肉祭ムードに。

 

お祭り本番は、断食期間が始まる直前の2日間(Rosenmontag とFaschingsdienstag)で

仮装した人たちが街をパレードするっていう

いわゆる、カーニバルが行われます。

 

 

 

ウィーンでは、謝肉祭シーズンにはこの、クラップフェンという揚げパンみたいなのを食べたり

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なにより舞踏会がいっぱい行われるのがウィーン流✨

 

 

 

 

シューマンは、ドイツにいる時に

謝肉祭 op.9 (Carnaval)という曲も作っていて

その後、ウィーンで

このウィーンの謝肉祭の道化 op.26(Faschingsschwank aus Wien) (オーストリア・南ドイツの方言では、Carnavalと言わずFasching と呼ぶ)を書いたぐらいやから

 

彼は謝肉祭がめっちゃ好きやったのかもしれない(o'∀'o)当時そんなに娯楽もないやろうしな。

 

だからこの作品も

シューマンクレイジーな闇みたいなのは少ないように思う(*´ω`*)

比較的元気なメンタルで書かれた感じがします♫

 

 

 

曲は全部で5曲。

それぞれキャラが全然違って、まさに道化🤡がいろんなパフォーマンスをしていたり、華やかに飾られた街の様子であったり、人々の熱気や興奮であったり・・・が描かれている感じ。

シューマンがつけた、【幻想的絵画】って副題がほんとにピッタリ♡

 

 

 

私はこの曲を高校生の時に初めて聴いてひと耳惚れ💓

それはもう弾きたくて弾きたくて仕方なかったものの、なんか縁とタイミングがなくて取り組むことができず…

 

よし!やるぞぉ!と今のタイミングで決めてからは、何かとシューマンに想いを馳せてきました。

 

 

 

 

 

ウィーンで作曲したということは

先日行った、この家で書いたんやなぁーーースゲーーーーー

 

 

klavier888y.hatenadiary.com

 

 

夏にはドイツのボンで、お墓まいりもしたし!

 

 

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というか、2月にシューマンを弾くこと、今日のこの記事を書くことを見越して

私は8月にお墓まいりしていたのだ!!

なんて長期間にわたる伏線!!

ぬは!ぬは!ぬははははははは!!!

 

 

 

 

イキイキとした軽やかでさわやかな作品なので

のしっとしてしまわないように、若さを忘れないように(笑)

楽しく弾けたらいいなと思いますo(^o^)o

どうぞお楽しみに!!!