モーツァルト ピアノソナタK.331
2月23日(土)のリサイタルへ向けて、演奏曲への想いをば…!
一曲目に演奏するのは
トルコ行進曲に辿り着くまでが、なっがーーーいのです(ToT)
というのも、このソナタはモーツァルトが活動拠点をウィーンに移したての頃に書かれたもので
「都会で一花咲かせてみせるで!!」っていう気合いの元書かれた作品。
なので、一楽章も二楽章も
めちゃくちゃ濃い内容がいっぱい……。
一楽章の気合いポイントは
なんといっても 変奏曲形式 だというところ!
変奏曲形式とは、一番はじめに奏でられるシンプルなメロディが、どんどんアレンジされて盛り上がっていくという仕組み。
なので作曲家としては、己の作曲技術を見せつけやすい(笑)
普通、この時代のソナタの一楽章といえば
提示部・展開部・再現部からなる ソナタ形式 が一般的ですが
モーツァルトはさっそくその常識をぶち壊してしまった!!!超パイオニア!!!
まさに、モーツァルトのいっちょやったるでスピリッツが感じられますな。
だけど、曲のキャラクターはとっても気品があっておだやかです。
バリエーションも、ほとんどの曲の強弱がpで書かれています。
私がモーツァルトの曲の中で一番大好きな曲、協奏曲K.488もイ長調なんやけど
イ長調って基本的にそんなに元気いっぱいキャラじゃないねんなぁ〜
それでいてチャーミングさや茶目っ気は必要。
小悪魔系なのか?
その加減がめちゃくちゃ難しい。。。
私はテンポも早めで、どちらかといえば元気多めの演奏に作っていますが
調子に乗りすぎると、全然違う曲になってしまいそうでこわーい!😭
二楽章は、三拍子の踊りの音楽、メヌエット。
貴族たちが向かい合ってお辞儀をして踊る、優雅な曲です。
二楽章の気合いポイントは
一楽章と同じくイ長調ってところ。
これも、クラシック曲の形式というかお決まりの面で異常なことで
まぁ、今の時代の我々からしたらへぇそうですかって話やけど
当時、初めて聴いた人たちはさぞかし驚いたと思う。
あとは、表情が忙しくコロッコロ変わるところもポイント。
泣いてると思ったらご機嫌になったり
急に深刻に怒り出すのに、あっという間にケロッとしていたり……
そんなんがとってもモーツァルトらしくて好き☺️
そして、お待たせしましたトルコ行進曲。
気合いポイントは
流行りのトルコミュージック、取り入れました
です。
当時のウィーンでは、トルコ軍の軍楽隊がよく街中で演奏していて
ヴィーナーの皆様の間ではそのトルコリズムが大流行していたらしい。
で、ウィーンへやってきたモーツァルトはそれを聴いて
ウィーンの聴衆に気に入られようと?、自分の曲にも取り入れたというわけ。
ちなみにそのリズムとはこれ(o'∀'o)
Kentpark Avm Flash Mob - Mehter Marşı
たんたんたん(たかたったっ) の連続。
うんうん、たしかにトルコ行進曲だわ。
超個人的な話になるけども
高校生の時にとある日本人ピアニストさんの三楽章をYouTubeで聴いて
その演奏にっ!!!!
な、な、ななな、なんていい曲なのーーーーーーーーーーーーーーーー(´;ω;`)(´;ω;`)(´;ω;`)
とそれはもう大大大衝撃を受けて、ほんまに毎日聴いてて
受験シーズンにもかかわらず、友達に勧めまくって迷惑をかけた時期があり(´-ω-`)
その方もウィーンに留学されてたから
ウィーンで勉強したら、こんなモーツァルトが弾けるようになるんや………私もいつか必ずウィーンへ行く…………!!!
と心に誓ったものでした。わー懐しい……。
つまり、ウィーンへ行くきっかけの一つとなった曲と言っても過言ではない!
大人になって弾くモーツァルトは、シンプルさが故、やっぱり難しいし怖い(;o;)けど
ほんの少しでも、「ウィーンで勉強して、こんな風に弾けるようになったよ(*^_^*)」とJK時代の自分に言ってあげられるような演奏になればいいなと思います!
そして、私が受けた、なんていい曲ーーーーーー(´;ω;`)という衝撃を
お客さまにも味わっていただけたら、これ以上の喜びはありません…!
こうして書いていたら、あの時の自分の気持ちを思い出して
今からの練習も本番もめちゃくちゃ楽しみになってきたヽ(〃v〃)ノ
最後まで拘り続けます…!!!
次回はシューマン!