すったもんだ日記帳 Yuriko Hara’s Blog

Pianist 原 由莉子 のmusikalischな日々

ショパン展 @兵庫県立美術館

先日のワルシャワ記事にて、絶対いくー!と豪語していた、ショパンー200年の肖像ー展

行ってまいりましたー♫

 

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会場は兵庫県立美術館

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めっちゃ行きにくかった←

 

JR で行ったんやけど、まず最寄りのJR灘駅が各駅しか停まらんし

灘駅からもなかなかええ運動になったヽ(;▽;)ノ

 

とどうしようもないことに文句をたれつつも

感想を!

 

 

 

入場するとまずずらっと並ぶ版画。

ポーランドの画家、ヴワディスワフ・ヤールさんによる【14のオリジナルエッチング連作版画集】で

それぞれの作品はショパンの楽曲からインスピレーションを得て作られています。

 

 

写真撮影禁止なのでご紹介できないのがすごくざんねん……

 

バラ4とか幻想曲とか、ピアコン一番を表現した絵もあって

ほぉ〜!(*⁰▿⁰*)  ってなったんやけど

この作品、ネットで調べても全然情報出てこないのよ。なんで?

こんなに純粋にショパンを表した画集があるってことも今まで全く知らんかったし。

 

演奏するときのイメージの作り方のヒントになりそうやから、もっかい見たーい!!!(ToT)

 

ショパン本人は、自分の曲にストーリー性を持たせたり、交響詩みたいにタイトルをつけることを嫌ったらしいけど

やっぱりショパンの曲は何かしらのドラマや情景を思い浮かべさせてくれるよな。

 

そのせいか、作品も絵本の挿絵のようなファンタジーな世界🌈

 

 

他にも、24の前奏曲の各曲を題材にしたローベルト・シュピースの版画集など

後世の画家がショパンをリスペクトして創作した作品がいっぱい展示されておりました。

 

有名な、ドラクロワによる、ショパンと恋人ジョルジュサンドの肖像画のコピーも。

 

私は、確か…マヤという人が描いた、水彩漫画タッチのショパンとサンドの絵が

すごーく可愛くて気に入ったヽ(〃v〃)ノ

 

 

 

 

次は、当時のワルシャワとパリの様子や、ショパンを取り巻く人達の絵などの展示。

 

今回の展覧会のメイン、アリ・シェフェールショパンの肖像も日本初公開でした。

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サロンに出入りするショパンのいつメン(笑)が描いた肖像画なので

友達やからこそショパンの性格や雰囲気が滲み出る作品になってるのではないかと!

 

てか、ショパン、友達多そうよね。

 

ベートーヴェンとかモーツァルトを筆頭に、クラシック作曲家はだいたい変人エピソードばっかり語られるけど

ショパンはコミュニケーション能力が高くて

基本的に、ずっと仲間たちに囲まれていて生きた人じゃないかなぁっていう印象をすごく受けました(^ ^)

 

 

 

日本でどうやってショパンが広まっていったかなどの展示をはさみ………←面白かった

 

 

そのあとは、お待ちかねの!!!!!

 

ショパンの自筆の手紙と楽譜!!!!(;o;)✨✨✨

 

 

エチュード10-8の楽譜でした。

 

 

今まで、自筆譜を見た時に感じることって、例えば

 

「わーこれがショパンの字かー!!!」

「見やすい楽譜!キレイー!!!」

「ここ書き直したんやー!!!」

 

みたいなことやったんやけど

 

今はショパンとかなりまじめに向き合ってるからかな、

 

印刷された楽譜では見逃してしまうようなことも「ちゃんとショパンはこだわって書いてるんや( ˙-˙ )」ってところにすごく目がいった。

 

ペダルの指示、アクセントを書く位置、アクセントの長さ、などなど…

 

ひとつひとつの指示があまりにも生々しく、ショパンの確固たる意志として目に飛び込んでくるのでその意味の大きさがわかる。

 

あぁ…もっともっともっとちゃんと楽譜を見てあげよう……(´-`).。oO

 

 

最後に、ショパンコンクールについての展示とピアノの森コーナーがあっておしまい!

 

か〜なりゆっくり見たので、まる2時間もかかった!!!

でも、私の知ってる「ショパンの世界」がずいぶん広がった気がします(*^ω^*)

 

 

 

 

個人的に感激した点

 

ワルシャワ→パリというイメージのショパン

でも実は一時ウィーンに住んだこともあるのです!

ウィーンのショパンが住んでた家にもちゃんと行ってきたわよ\(^o^)/

 

そして手紙によると、ショパンはウィーンのことをなかなか気に入っていたらしいことをこの度知り嬉しい(*^^*)

 

このことは、近日中に別記事に書きまーす

 

 

 

 

ショパン国際ピアノコンクールに日本人で初めて出場したピアニストの名がさん。(笑)

これも地味にかなり嬉しい。

原智恵子さんというピアニストです。

 

 

 

 

お客さんがいっぱいいた。

 

これが他の何よりも今回の展覧会で私が一番感動したことよ!!

 

平日のお昼に行ったにもかかわらず

「絶対オンダイセイ(^-^)」

っていう子はもちろんのこと

「絶対音大生じゃない」って子もいたし

年配のご夫婦、若者カップル、おじさんお一人、お友達同士マダムなど

とにかく大盛況やった!!!!!!

 

 

こんなにたくさんの老若男女が今この場所でショパンについて考えている……!!!!!

 

ってことが感動よ(ToT)✨✨✨!!

 

斜陽産業と謳われてるクラシックもまだまだ捨てたもんじゃない!!!

 

皆さん、こんなにもショパンが好きでショパンに興味があって

ショパンのために (こんなに来にくい←)美術館にわざわざ来てるじゃない!!!!

 

 

嗚呼!!!!

 

 

ここにいる全ての人に、11/30のショパンのコンチェルトのチラシを配りたい!!!!!!

 

 

 

 

…………………

 

 

 

 

という衝動に駆られたけど、さすがにそれは我慢しまして(爆)

 

 

でも、間違いなく、今この場所が日本で一番、ショパン欲が高い。←?

 

 

 

 

…というわけで。

 

 

 

原「あのすみません…来週、神戸でショパンのコンチェルトをやる演奏会がございまして……」

 

美術館の人「は、はぁ…」

 

原「チラシを置かせていただくことってできますでしょうか……!」

 

と無茶振りなお願いをしてみた!ヽ(;▽;)ノ

 

ら!!!!

 

美「主宰者に確認しますので、許可がでましたらどうぞ送ってください(^ ^)」

 

と優しすぎるお返事をいただきました(´;ω;`)💓

 

そして翌日さっそくOKのメールをいただいたので

 

 

兵庫県立美術館ショパン展会場に

こちらのチラシを設置していただきます\(^o^)/

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ショパン展が24日(日)までなので、最後の週末となるこの数日はきっとさらにお客さんも多いはず!

 

たくさんの方の目にとまって

「わぁ、来週ショパンやるやん✨しかも神戸✨行こう✨」ってなるといいなぁ(*^_^*)

 

もしお出かけになる方がいらっしゃいましたら

チラシも探してみてください😘

私はもう見られへんけど_(:3 」∠)_

 

 

そして来週土曜日は、神戸文化ホールへどうぞお運びください!!!!!

 

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先日、指揮の朝比奈千足さんとの打ち合わせも行い

もうすぐ始まるオケ合わせが楽しみで仕方がない今日この頃(((o(*゚▽゚*)o)))

 

この、「あー早く弾きたい」の気持ちをあと一週間保つことが、今最大の課題です(笑)

まじでやばい(笑)