すったもんだ日記帳 Yuriko Hara’s Blog

Pianist 原 由莉子 のmusikalischな日々

ショパン奏了!ありがとうございました

あんなに告知しまくっておいて、演奏会後なんの更新もしないまま、二週間も時が経ってしまいました(;ω;)ごめんなさい!!

 

去る11月30日、神戸フィルハーモニック第79回定期演奏会が無事に終了いたしました。

700名ものお客様にお聴きいただくことができました。

 

f:id:Klavier888:20191215191628j:image
f:id:Klavier888:20191215191624j:image

 

 

本番ギリギリまで試行錯誤と調整を重ね、クールな頭とアツいハートで、演奏することができました。

大きな舞台であればあるほど集中力が冴え渡って、緊張とは無縁の精神状態になれて没頭できる✨

 

 

ピンと張り詰めたスタインウェイのピアノの音を、オケの皆さんも私もお客さんもみんなで耳を澄まして聴いている感覚が何度も訪れ

すごく素敵な音楽の時間を会場全体で共有することができたのではないかと思います。

 

お客様から嬉しいお言葉もたくさん頂戴し、感慨無量です……!

(のにブログほったらかしててほんまにダメダメ!!_:(´ཀ`」 ∠): )

 

 

 

実はウィーンにいるとショパンに取り組む機会が少なく

私もこの四年間、エチュードを除いてはかなりショパンから遠ざかっていました……。

 

 

そんな中いただいた今回の「ショパンの一番をお願いします。」のお話。

 

オケとコンチェルトをすること自体が悲願だったので、そんなん即OK💕💕💕やったけど

 

あとで冷静になってみると

 

 

ショパン・・・?私が・・・・?

 

 

 

 

友達に話しても

 

 

「原がショパン?予想がつかん。」

 

 

「曲は自分で選んだの?」←めっちゃ言われたwww

 

 

「せめてシューマンとかが良かったよね。」

 

 

と、自他ともに【しっくりこない感】満載(爆)(爆)(爆)

 

 

アシスタントの先生のクリストフには

 

ク「今までに弾いたことあるん?」

原「ない。完璧サラ。今から読む。」

ク「ふーん。三楽章やばいでwww」

と言われ

 

 

 

ヒンターフーバー先生は

 

 

原「コンチェルトやることんなった!」

ヒ「お〜!!!!ブラームス!?(*⁰▿⁰*)」

原「ショパン……」

ヒ「………。」

 

 

 

さらに続けて……

 

ヒ「ユン◯ィ・リが何年か前にソウルのでっかいホール…日本でいうサントリーホールみたいなところで弾いた時に途中で止まってしまって、演奏中断してもっかい頭からやり直したんよ。それで韓国人激怒、ユン◯ィ、韓国のマスコミに謝罪。それ以降彼のキャリアも落ちていったよね。

…………っていうのがショパンの一番(笑)」

 

原「………な、なんでそんなこと言うんよ〜〜〜!!!!!😂😂😂😂😂」

 

 

と、謎の脅しまで受けて

 

 

 

ほんまに私ショパン弾くんか???

 

 

と、戦々恐々やった夏。゚(゚´ω`゚)゚。

 

 

スケジュールの都合上、先生たちのレッスンは受けないまま帰国して本番やったし

自分がこの曲を弾いてる姿が全然イメージできないまま、しかも夏のコンクールではプーランクやらブラームスやらばかり弾いておりましたwwショパンから遠いよwwww 

 

 

 

でも、プロモーション記事で書いたように

ワルシャワショパン博物館でショパンの存在を肌で感じられたことや

曲がウィーンものに近い作品だったこと

 

なによりも、留学してできるようになった楽譜の読み方やハーモニーの感覚で久しぶりにショパンを勉強したら

今までのショパンに対してのイメージがガラッと変わって

勉強するのが楽しくて仕方なかった!

珍しく(←)ストレスフリーな準備期間でした✨

 

 

自分がしっかりと勉強したことのある手に入った作品や、自分が好きな曲を弾かせてもらうのももちろん嬉しいけど

 

自分ではしない選曲の作品を弾いて、レパートリーを増やして世界を広げていくことの方が

今の私にとっては結果的にすごくすごくすごく良かった❤️

 

ショパンのソロ作品も久しぶりにがっつり勉強したくなったし、ピアニストにとってこの上ない喜び♫

 

 

 

 

そんな今やから言える裏話もありつつ

今は達成感でいっぱい☆☆☆……かと思いきや

終わった瞬間からもう次にやりたいことがわんさか湧いてきてて

頭と体が飽和状態(*^ω^*)

 

 

物理的に一人では演奏できないコンチェルト。

これからも、作曲家が遺してくれた素晴らしい宝物を、たくさんの皆様と共に演奏し、たくさんのお客様にお聴きいただきたいです🌼

 

お越しいただいた皆様、応援してくださった皆様、本当にありがとうございました!!