すったもんだ日記帳 Yuriko Hara’s Blog

Pianist 原 由莉子 のmusikalischな日々

スイス🇨🇭其の二 コンクール&コンサート編

スイスの山籠り生活2日目の朝。

 

7:00にアラームが鳴ったと思ったら、秒で止めて自分の荷物をすべて持って部屋を出て

出番の遅い私がまだ眠れるよう下の部屋で身支度を整えてくれるスージー😭✨

優しすぎる……

 

朝ごはんは、練習室のあるCasa Poulenc に準備されてるとの情報が来て😊

同じ宿やったベルナート君と行きました👍

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道wwwwwwww

 

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ほんまに山の中……

間違いなく、世界で一番標高が高いコンクール。

 

 

 

朝ごはんもみんなで一緒やったけど、相変わらず会話に入れずつらい(ToT)

 

………はぁ、はよ帰りたい…なんか言い訳してさっさと部屋戻ろうっと………

 

って心を閉ざしていたら、誰かが気を遣ってくれて、日本の話題になったの。

 

で、勇気を出して

 

私「ジャパニーズアニメ観る…?」

 

って訊いてみた。

 

ら!!!!

 

 

 

「みるみる!!!Doraemon!Pokemon!Doragon Ball!

 

「僕、ドラえもんの歌、歌える!Do~raemon ~♪ Do~raemon~♪  (エンディング)」

 

「俺はKonanが一番好き!」

 

ジブリもいいよね(^^)Princess Mononoke!

 

 

 

( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)✨✨✨✨✨✨✨✨

 

 

 

ジャパニーズカルチャー

最高!!!!!!!!

日本にアニメがあって良かった!!!!!!!!!!!!

 

 

めっちゃ盛り上がって(悲しいかな私は種は蒔いたもののその盛り上がりを回収できる英語力がない😭)、すごく誇らしくなりました。アニメすごい。

 

この一件から

「今からどうやったって、この場で英語もイタリア語も話せるようにならんし😕でもみんな優しいし😕もうどうでもええわ😕」

と謎の開き直りの境地(?)に至りまして。

 

お昼の本番では、すごく自分の音を聴けて弾くことができました😊

 

 

30分のフリープログラムなんやけど、一応チャイコフスキーの名を冠するコンクールということで、全員が同じものを弾かなければならない課題曲が、チャイコフスキーノクターンop.10-1。

 

雰囲気重視のサロン的音楽なので、陶酔しすぎず、即興的に聴かせるのがステキな曲。

普段ドイツオーストリアのかっちりがっつりどっしりばっかり弾いてる私にとっては、かなり苦手分野やったんやけど

 

何を隠そう、私はチャイコが大好き\(^o^)/

 

幼少期一番馴染みがあったのは、チャイコのバレエ音楽やし

クラシック音楽にハマるきっかけになったのは、高校の時に聴いたVn. コンチェルトとシンフォニー4番!

という、チャイコはいわば私の音楽の源💖

 

のくせに、ピアノ曲は一切触ったことなかったから

あんまり弾かれることのない小品とはいえ、こうやって演奏する機会があって良かった😊

本番では、その場の空気に合わせて音楽を作り出すことができたかなと思います😊

 

 

で、結果、

第2位をいただきました!!!!✨✨✨

 

 

 

 

あ〜1位欲しかった〜〜〜〜(T_T)

 

という悔しい気持ちももちろんですが

 

正直なところ今回に関しては

 

こんなにアウェイでしんどい環境の中でよく自分でメンタル整えて弾けたし

一言も話せず全く輪に入れてない謎のアジア人に、よく2位をくれたよ……審査員の先生方ありがとう…………

 

という気持ちの方が大きい(笑)

今回ばかりは自分を褒めたい(;o;)✨

 

 

そしてその晩、村の教会で受賞者コンサート🎼

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写真じゃ伝わりにくいけど、満席でした!

 

みんなと❤️
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facebookより
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空き時間、スージーとベルナートと3人で話していて

 

私「コンクールってほとんどクジび……」

べ「BINGOだよね!!!」

3人「うんうんwwwwwwww」

 

って、あー音楽あるあるって世界共通やなーって思ったり。

 

 

「コンクールでこんなに楽しく話ができたのは初めて!いつも他のコンペティターとはバチバチするだけやもん(´・_・`)だから今回はすごく楽しい!」

って言ってくれて嬉しかったり。

 

 

 

まるで若い頃の松潤のように可愛いエリア君に

「イタリア語話せなくてごめんね(´・ω・`)」

 

って言ったら

 

「え?なんで?僕も日本語話せないよ?

 

「・・・・😳😳😳😳😳✨✨」

 

って………私の人生観変わるぐらいめっちゃ衝撃受けた一言が飛び出したり。

ヨーロッパの子が、日本語も一つの言語として対等に認識してくれているということが、私にとってはびっくりだったの。

 

 

言葉が違っても互いに尊敬しあえる世界ってあるんやなって心の底から思ったし

そう思わせてくれた優しいみんなに出会えたこのコンクールには感謝しかないです。

今となってはやけど(笑)渦中にいる時はつらすぎたけど(笑)

 

 

あぁ〜でも英語話せないのは、完全に私が悪い。勉強せなあかん。英語できないことが、自分の世界を縮めている。

 

 

 

今回はピアノ以外のことでいろんなことに気づかせてくれた

非常に思い出深いコンクールでした♫