すったもんだ日記帳 Yuriko Hara’s Blog

Pianist 原 由莉子 のmusikalischな日々

ペトレンコを聴いた

ウィーンフィル定期\\\\٩( 'ω' )و ////

 

三年ぐらい前?、ペトレンコ氏ウィーンフィルデビューを聴きに行って

なぁぁぁんてステキなの😍とすっかりファンになって以来の拝聴でした!

 

 

この日のプログラム

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一曲目は現代曲やったけど

どちらかというとスターウォーズ系の楽しいいい曲でした🌟

 

ウィーンフィルを筆頭に他のオケも

現代曲をやる率がほんっとに高い!

これもこちらに住んで、日本との違いをめちゃめちゃ感じるところ。

 

 

 

そしてそして!!!!

何よりこの日の演奏会で私が静かに感動に打ち震えたのが

 

リヒャルトのメタモルフォーゼンです(;ω;)✨✨✨✨✨✨✨

 

 

 

Metamorphosen (変容) っていうタイトルは聴いたことあったものの

 

私、勝手に頭の中で【死と変容】やと変換していて

 

曲始まって、あれ?(´⊙ω⊙`)←

 

 

ちなみに、【死と変容】はドイツ語で Tod und Verklärung なので

日本語では 【死と浄化】と訳すべきだわ!!!

 

 

で、もう一回プログラムを見直したら

〜23人のソロ弦楽器奏者のための習作〜とか

めちゃくちゃカッコいい題ついてるし

もうそれだけで私のタイプ(//∇//)

 

普通に、弦楽のための、とかじゃなく

あくまで ソロ×23人 と書くところがツボ。

 

 

しかしなによりも、曲が好きすぎたのです………昇天した…………

 

 

まずハーモニーとか転調の仕方とか、めちゃくちゃ好きなやつやったんやけど

 

私の大好きな、ウィーン世紀末の絵画(分離派のあれ)を彷彿とさせるような

 

どうやっても救いようのない、堕ちていく、無くなっていく、頽廃的なムードがずっと漂っている。

どんなに美しいメロディー・音が鳴っていても

すごく悲しくて、死を感じさせるのね。

 

なんて暗い曲なんやろう………なんなのこの曲は……………

 

と考えながら、立ち見席で震えておりました。

 

 

 

 

で、あまりにも曲が気に入ったから

帰宅後即YouTubeで聴きつつ(どんだけ)(しかも二回) 

メタモルフォーゼンをググってみた!

 

 

 

 

らですよ!!!!!(@_@)

 

 

 

もー本当にびっくりしたんやけど!!!!!!!(@_@)

 

 

 

 

 

以下Wikipedia より抜粋↓

 

ナチスドイツ崩壊直前の4月12日に完成された。

第二次大戦によってドイツの町並みや農村の風景などが破壊されて行き、自作の初演が行われた多くの劇場や音楽会堂も次々と瓦礫と化していく中で、ドイツの歴史や古くからの文化、伝統の喪失に対する悲しみや、崩壊していく祖国への惜別の思いを込めつつ敢えて筆を進めたという。そして45年2月にベルリンの国立歌劇場やドレスデンの国立歌劇場を始め、3月にはウィーンの国立歌劇場が破壊されたという悲報に接し、「取りかえしのつかない消失についてのなげき」を表すために作曲されたもので、戦争に対する抵抗の音楽となっている。

 

 

 

えーーーーっっっ!!!)^o^(

 

これもー

ピタリ賞やんかーーーっっっ!!!)^o^(

 

 

 

さらにさらに…………

 

 

曲の終末9小節には“In Memorium”と書き込まれて、そこからベートーヴェン交響曲【英雄】の第二楽章 葬送行進曲の冒頭が低弦によって演奏されるのであるが、これによってこの曲がドイツの死を悼む音楽であることが明かされるという。

 

 

 

( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)

 

 

それは……さすがに気づかなかった………

というか、はじめから葬送のテーマがメタモルフォーゼしていってたらしいです。

 

なにその伏線の回収………

 

ドイツをベートーヴェンで表すってのがまずツボすぎるし………

 

やっぱりこのウィーン世紀末時代の、ベートーヴェンへのリスペクトはほんまにすごいんやな………。

 

 

 

と、このウィキ読んで、号泣してしまったヽ(;▽;)ノ

めっちゃいい!めっちゃいい曲!!!!好き!!!!!

 

 

てか

会場で、曲の背景を一切知らないで聴いてる私に

ちゃんと、只事ではない死の影を感じさせる演奏をしてくれたペトレンコ氏がすごすぎる!!!!

 

 

こんなん、後からなんぼでも書けるから信じてもらえないかもしれんけど、本当の話です(笑)

 

 

 

 

いやー、曲としては地味やし、絶対演奏難しいし、なかなか聴けないと思うので

ウィーンフィルソリスト達でこんなに素晴らしいものが聴けて、本当に良かった(>_<)

 

せっかく曲のエピソードを知ることができたし

知った上でまたどこかで聴きたい…メタモルフォーゼン………

 

こうやって、知ってることが増えていくのが

楽しくて仕方がないわ……!✨

 

 

 

 

 

ちなみにメインのブラ4も素晴らしかった。

 

この解釈が正しいかどうかはわからないけど

ブラ4って、こんなに静かな曲やったのかって思いました。

音量があっても、どこかに精神的な静けさがずっとちゃんとある。

 

 

 

すごく知的で上品で、大好きなタイプの演奏でした(*´꒳`*)

うん、知的で上品な演奏が好きだ……!

 

 

 

ペトレンコ氏を初めて聴いた時のプログラムは

メンデルスゾーンスコットランドやったんやけど

ななななななんていい曲なのメンデルスゾーン!!!!!!!

 

やったし

 

今回、リヒャルト・ブラームス が最高やったから

 

シューベルトとかブルックナーとかも聴いてみたいな〜〜〜

 

うわ、シューベルトのB-Dur(大好き)とか最高そうだな〜〜〜

だれかえらい人プログラミングして〜〜〜