すったもんだ日記帳@Wien

ウィーンでのmusikalischな日々

老人ホームでリサイタル♫

6月26日、7区にあるPensionistenheim、Haus Neubau で

一時間のリサイタルをしました。

 

 

 

まず先週、ピアノを試弾するために訪問。

 

そもそもこのイベント

大学経由で受けることになったコンサートやったので

なんか勝手に、出入り自由の玄関ロビーで

入居者さんはもちろんやけど、それよりかは面会に来たご家族だとか通りすがりの方々に対して行うコンサートだと思い込んでたの。

 

 

しかしまぁ行ってみたらびっくり

 

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食堂!!!!!!!

 

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レクレーション感、強すぎィ!!!!!!!!

 

 

プログラムは

 

ハイドンソナタ

リストのダンテを読んで(地獄の話)

ラヴェルクープランの墓

 

 を用意してたんやけど

 

私こんなアットホームな老人ホームで

地獄とかとか弾くの!?!?!?

 

ネタかよ!!!!!!!!

 

 

 

 

リハーサルしててもさぁ……

 

 

 

おじいちゃんが話しかけに来てくれて

 

「それはベートーヴェンかい?(^^)」

 

「いえ、これはラヴェルです。」(全然違う)

 

 

 

 

食堂のおばちゃんが

 

「暑いでしょ?アイス食べる?(^^)」

 

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あったかい!!!

あったかすぎるわ!!!!!

 

冷たい私の心にはあったかすぎる雰囲気だわ!!!!!!!

 

 

 

いや、クープランの墓はまだいいよ

 

リストは無理!!!!

こんなあったかい空気でなんて

リハでですら弾けない!!!!!

 

どうしよーーーーーープログラム変えるべきーーーーーーー!?!?!?(;ω;)

 

 

 

 

で、次の日レッスンやったんで

 

「ちょっと!!会場こんなとこやった!!!(写真見せる)

 

むり!私こんなとこでダンテ弾かれへん!ピアノもちっさいし!!プログラム変えたい!!!!!」

 

と先生に訴えたわけです。

 

ほな先生が

 

「曲目説明すればいいやんか💡ドイツ語で(^ω^)」

 

 

 

お……おぉ………言いよったな……………

 

 「せっかく、『リストがダンテの神曲を読んでインスピレーション得た作品で、冒頭は最後の審判トロンボーンでー』とか面白いエピソードだしさぁ、話せばみんな聴きやすくなるよー(^ω^)いい練習になるよ(^ω^)」

 

 

そりゃそうやけど。。。。

 

普段のドイツ語会話もままならないのに

そんなこと人前でちゃんと喋れるんか………?

 

と不安を抱えたまま

 

さらに

 

 

「そこは前触れもなく突然停止して!

おじいちゃんおばあちゃんがびっくりして心臓止まるように!!!」

 

とか全く笑えないジョーを交えたレッスンを受け

 

うええええええん(>_<)(>_<)(>_<)と帰って来たのが金曜日。

 

 

しかし土日でピアノそっちのけで

なんとかドイツ語の台本を書き上げ

 

(言語学習のためのコミュニケーションアプリ、Hallo Talk

全く他人の、顔も見たことないドイツ人に突然

「地獄がなんちゃら煉獄がなんちゃら」とかいう作文の添削を頼むwww」)

 

 

とうとう迎えた月曜日、再び老人ホームへ。

 

 

前回リハで来た時にお話したおじいちゃんが庭で日向ぼっこしていて

私を見るなり

 

「15時からだよね?行くよー!」

 

と覚えててくれて大感激😊

 

 

スタッフさんたちも、とにもかくにも優しく対応してくださったおかげで

いつもめちゃめちゃ緊張する私が

すごくリラックスして本番に挑むことができました。

 

 

これ、昔から、ほんとに年齢一桁ぐらいの頃からずーーーっと感じてるんやけど

お客さんが、今自分の演奏を聴いてるか聴いてないかって

なんか知らんけど弾きながらめちゃくちゃわかるの。(笑)

 

 

問題のリストの時、皆さんが本当に集中して聴いてくれてるのがわかって

一緒に時間を共有できてる感じがすごくした✨

 

 

ついでやから、クープランの墓についての説明もしたんやけど

墓っていうタイトルのせいで、墓!感が強いけど(?)

クープランの墓っていうワードはあんま関係なくて

ほんとはラヴェルが、第一次世界大戦で失った戦友たちに捧げた組曲なので

人生の先輩たちに送る曲目としては案外よかったかも、と。

 

そういうラヴェルの気持ちを知って聴くのと知らずに聴くのとじゃ

曲への親近感とかが全然違うし

私のひどいドイツ語で果たしてどこまで伝わってるのかはわからんが

喋らんよりは良かったと思いたい!

 

 

みなさんクーラーのない暑い部屋でずっと聴いてくれて

たくさんの拍手もいただけて

 

 

演奏のクオリティはともかく(逃)

社会に貢献できた…と言ったら大げさすぎて恥ずかしいけど

音楽を通して何かをお届けできて

私もお客さんから何かをいただいた

そんな素敵な時間を過ごすことができました(^^)

本当に楽しかった!

 

 

 

終演後、またまた食堂のおばちゃんが

ケーキとコーヒーをご馳走してくれて

 

入居者のおじいちゃんA、おじいちゃんB、その奥様 が座ってたテーブルにご一緒させてもらった😊

 

 

小一時間色々お話したんやけど

 

「このコンサート、いくらもらったの?」

 

「え……ノーギャラ……」

 

「はぁ!?!?それはアカン!!ひどすぎる!!!ちょっとワシらが〇〇さん(スタッフ)にちゃんと言うとくわ!!!!だから絶対また来て!!!名前なんやっけ!?ユリコ!?よっしゃ覚えとく!!!もっかいユリコ呼べって言うとく!!!!!」

 

 

ってのが爆笑でしたwww

嬉しかったwwww

 

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人のために演奏する大切さを

改めて感じた日になりました😊

 

 

また絶対弾きに行きたい!!!