また!滞在許可証更新……。
日本の方が気温が低いじゃねーかという、あったかい今年のウィーンでしたが
おとといから雪が積もり、常に何かが降ってる状態の日々が続いています☃️
来週は毎日、最高気温がマイナスの日々……最高気温マイナス7度って……どんなんやったっけ………😨
そんなまだまだ季節は春にはなりませんが
今年もやってまいりました、ビザの更新………。
私のビザは3月いっぱいが有効期限だったのだけど
ちょうどまた日本に帰って、ビザが切れたあとにオーストリアへ入国しなくちゃいけなくなるため
早めに発行してもらうべく準備をしました。
今回の問題点は!!
去年もこの時期に行き、冬ゼメスターの在籍証明書を提出したら
「夏ゼメのを出せ」と言われ
急いで学費を振り込み、新しいBestätigung を発行して受理される
…ということがあったけど
今回は、私来週で学校を卒業してしまう(予定)(希望)ので、夏ゼメから学生でいられるかすらまだわからんのです。学生ビザを申請するのに。だからBestätigung もないわけで…。
うむ……鬼門。果たしてどうなる!!
さらに、えっ!?な出来事。
去年は、私の住む3区では、3区にあるMA35の分室で延長手続きが済んだのですが
何時に役所が開くのかを見るためにHPを見たら………
は!?20区!?😨😨😨😨😨
20区まで行かなあかんの!?!?!?
新規申請の時とほぼ同じ場所じゃないか!!!!!!!!遠っ!!!!!!!!
と、さっそく出鼻をくじかれるう〜〜〜〜
始まる前から波瀾万丈な予感ですが
とりあえず早起きして行ってきました。゚(゚´Д`゚)゚。
新しい場所は、ほんとに新規申請の近所で
2番のトラムで Dresdner Straße (Hellwagstraße) で降り
目の前のBIPAとBILLAの真裏にあります。
カメ🐢
着いたら、Anmeldungで発券し、番号を呼ばれたら窓口で書類を全部出します。
はじめにFormular、そのあとPass やFoto、Kontoauszug ………と順番に言われるものを出し
Alle Kopie ( Pass 、Meldezettel 、保険、成績証明、在学証明、Mietvertrag )を出す感じだった!
「Pass のこのページをコピーして待ってて」と新しい番号をくれたので
部屋の中にあるコピー機でコピーして、同じ場所で待ってました。
次に呼ばれるときは部屋の中でマンツーマン。
何回やっても怖い(´・_・`)
またしても順番に書類を見せていって
「家賃いくら?」とか「e karteだして」とか訊かれる感じやけど
「これ2017冬ゼメスターの証明書じゃない。なんで?夏ゼメは?」
はいやっぱキター\(^o^)/
「実は春から新しいStudium にはいるから、まだ証明書が発行されてないの。でもこの期間日本にいるから、早めにビザ欲しいの。」
と説明………
「ちょっと外で待ってて」
と部屋から出され、どこかへ行く係のおばちゃん。
そして戻ってきたら「Passt! (^^)」
いけたーーーーーーーー(ToT)(ToT)(ToT)(ToT)✨✨✨✨✨✨
言ってみるもんですな!(ToT)(ToT)(ToT)
ここでもし無理と言われたら、学校に言って仮の書類を出してもらうとかせなあかんのかな……それとも先生に言った方がいいかな………とか困り果てていたので
鬼門を突破できて一安心!!!\(^o^)/
そして、そのほかの書類は完璧!銀行の残高も十分すぎるぐらい十分!!!
ヨユーだぜええええええ\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/
………………と思っていたら
紙ペラを一枚渡され
振り込み額(120ユーロ)と、次くるTermin と、必要書類の追加が…………。
しかも!!!
次くる指定の日が、4月!!!!
いやいや、
「さっき言ったけど、私4月ウィーンにいないんだけど。」
「振り込みして、用意でき次第、日本へ飛ぶ前に来たらいいわよ」
ほ ん ま か !?!?!?!?!?
「この日の前に来てもいいの?」
「うん」
「日本飛ぶ前に?」
「うん…💢」
「じゃあ3月に来たらいいの?」
「うん💢💢」
「わかった。………ほんとにすぐ来ていいn」
「そのとーり!!!!💢💢💢」
この辺で、おばちゃんがキレて次の番号を押したらしく
次の人が入室して来た(´⊙ω⊙`)
えーーーーーーなんか納得いかねーーーーーーーーー
最後にもう一回
「じゃあ3月にくるね!!!!」
っつって出てきたけど(笑)
そして、もらった紙にあった
追加の必要書類が?????でした。
続く!
ドゥダメル×ウィーンフィル
日本から、ピアノ人生の中で圧倒的幼なじみの友達がウィーンに来ています!!!
小5の時にコンクールで出会って友達になって以来ずっと文通してて
たまにコンクールで会いながら中高時代を過ごし
二人とも大学でも音楽をやって
卒業してもピアノ続けながら、今こうやってウィーンで学んでるという!!!感動モノ!!!✨
というわけで
一緒にウィーンフィルの定期へ行ってきました〜٩( 'ω' )و
ドュダメル指揮の
アイヴズのシンフォニー2番とチャイコ4番というプログラム!
アイヴズは、日本の西音史の授業で「『答えのない問い』という曲を作った人」ってので登場した以外、私と接点(笑)なくて
誰!?どこの国!?どんな曲!?!?
と、一切予備知識なく聴いたんやけど
まあまたこれが、とぉーってもいい曲やった\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/
始まる前に「あぁ…どうか調性がありますように………」って祈ってたんやけど
バンバン祈りが通じてよかったわwwww
ドヴォルザークとかマーラーとか、そっち系にめっちゃ似てたので
ウィーンの人との組み合わせプログラムでも良さそう(^o^)
やけど、三楽章にフォスターの草競馬が出てきたりとか
ふっつーに調性音楽してたのに最後の一和音だけ急〜に
F durの主和音プラス Fisとかシャープ系の、思いっきり不協和音鳴って
「へ!?:(;゙゚'ω゚'):」って感じとか
すげー楽しみました!!!!!
帰ってきてからめっちゃ人となりとか調べたし
「あの最後の和音はあれが正解やったのだろうか…?それともまさか金管外した…?」ってもっかい聴いたし
だいぶしてやられてます!!!虜!!!
んでチャイ4。
いろんなところでいろんな人に話してるけど
私、人生で「クラシック音楽って…!めちゃめちゃいい!!!!!」って初めて思ったのが
高校生の時に聴いたチャイコのヴァイオリン協奏曲と4番のシンフォニー っていうプログラムの演奏会やったので
この二曲は聴くと無条件に血が騒ぐ、ソウルミュージックなのです!
今はもうちょっと勉強もして年もとって
あぁ、、、ベートーヴェン愛しい、、、
とか
ブラームス、、、激アツ、、、、、
って思う方が多いけど
なんかチャイコはそれほど中身があるとは思えんけど(ごめんチャイコ)、でも大好き!!
そしてこれもいろんなところでいろんな人に話してるけど
松本潤が会いたい人セブン の企画で
潤くんが、当時はまだ今ほどスターじゃなかったドゥダメルを挙げてたのよ!!!!!
それで私はドゥダメルという存在を知りました。
いやぁ〜知識はどっから舞い込んでくるかわからんな。
「YouTubeでウエストサイドストーリーのマンボを観たんですけど、その演奏がオーケストラも客席もすげー盛り上がっててすごくて。
その時の指揮者のドゥダメルさんにお会いしてみたい。」
というのが松潤の希望で
残念ながらドゥダメルはスタジオには来なかったけど
潤くんにメッセージVTRは撮ってた!ってこれ今となってはすげえな!
で、潤くんが観たと思われるマンボの動画とか
他の演奏も観てみた結果
……………
ドゥダメルはチャイ4なら良さそう!!!(ごめんドゥダメル)と思って
とっても楽しみにしておったのです(*^o^*)
感想は
やっぱりチャイ4は祭りやな、と。(笑)
どの楽章もバランスよくオイシイ!
し、なんか盛り上がり効果をめっちゃ考えられてる感じがする!!
やけど、んーーー
ドゥダメルのあのクレイジーな感じは
期待していたよりなかった気がするー(>_<)
もっともっと高いテンションを期待していたので微妙に欲求不満でした。
それともオケが冷めてた?
私の期待値が異常に高かっただけ?
まーあと
あの曲で、きゃあああああ(*^o^*)ってなれる年頃も
キラキラ17歳セブンティーン✨がぴったりやったんかなって感じもした。
要は老けた(笑)
というわけで、この日は
昔からの出会いや経験や持ってる知識が
一つに結びついたような演奏会という意味で
とっても感慨深いものがありました(*^ω^*)
フィンエアーでウィーン⇔日本
ウィーンへ戻ってまいりました〜
といってもまたすぐに日本なのだけど😅
留学してます、と言うの恥ずかしいぐらい
なんかずっと日本におります(笑)
とりあえずこの度ウィーンでは大きな試験があるので頑張らななくては‼️
今回、日本との往復はフィンランドはヘルシンキ経由のフィンエアーを使ったんですけど
なんとなくそのことを書きます!
ウィーンから日本への直行便がない今、フィンエアー使う人が多いんちゃうかな。
ウィーンヘルシンキ間は2時間半、ヘルシンキ日本間は10時間ぐらい。
ヘルシンキからは
関空、成田、名古屋、福岡とそれぞれでてて便利!
なのでヘルシンキ空港はほんんまに日本人だらけ!!!!旅行慣れてない方も安心(笑)
空港には、the フィンランドな奴らが。
もはや日本語 (笑)
マリメッコショップもある🏵
それどころか、フィンエアーの機内は
紙コップや毛布、クッションがマリメッコデザイン✨かわいい✨
あと空港の特徴といえば
税関の前に自動顔認証ゲートがあって
これが便利さを追求した結果、マゴマゴする人続出で、めっちゃ並ぶので、早めに行くことをおすすめします。
ゲート前に、パスポートをかざすところがあるので
顔写真の面が奥・下になるように突っ込みます。
読み取るのが遅くて、あれ?あれ?ってすぐ動かしたくなるけど
じっと待つ!!!!!!
画面に砂時計⏳がでたら読み取れてゲートが開くので
中に入り、壁に背中をつけて足元のマークに沿って立ち
カメラの方を向きます。
カメラが顔を探して動いてきて、また顔を読み取るのに時間がかかるけど
ここでもじっと待つ!!!!!!!!
すごいことやってるくせに、いまいちクオリティが低くて、なかなかに遅い!!(ToT)
この機械の関所を抜けたら、普通に税関があります(笑)
今回日本ヘルシンキ間が、エコノミーコンフォートという、エコノミーの前方にある席にアップグレードされてて
イヤホンじゃなくいいヘッドホンでわーい\(^o^)/やったし
アメニティがマリメッコのポーチにはいっててわーい\(^o^)/
今調べたら
Wi-Fiまで使えたそうな……(ToT)知らなんだ………
まあでも他社のプレミアムエコノミーほど、ビジネスのサービスは受けられへんねんな。
あと、フィンエアー車内では
フィンランド人、ほとんどの人が
ブルーベリージュースを頼んでいる!
そんなソウルドリンクなんだろうか…!?
大人もみんな、あまりにブルーベリージュース飲んでるから私も飲んでみたけど
まぁ……なんてことないけど……普通に美味しい。(笑)
一応、フィンエアーの定番として
一度は飲んでみてください!
ヘルシンキウィーン間は、いつもバスで飛行機の下まで行くパターンなんやけど
地の果てのような寒さでしたwwww
ロシアの飛行機が落ちたニュースもあって
ひえええ(ToT)と思っていたけど
無事についてよかったです。
やっぱりウィーンは寒いけど
風邪をひかないように頑張りまーす!
まずは時差ボケで19:00には眠いのを治すぞ!
リサイタル終了!
去る2月2日、京都でのピアノリサイタルを
無事終えることができました。
まずは、さまざまな形でご支援してくださった皆さまに
心より御礼申し上げます。
本当に私ひとりの力では何一つできなかった舞台やった(ToT)✨
チラシを100枚単位でまいてくださった業界関係者の方だけでもたくさんいらっしゃるし
実際にチケットを売ってくださった方も(ToT)✨
おかげで、当日の客席は
はじめましてのお客さんが、いっっっぱいでした!!
発表会にならなくてよかった(ToT)✨
もちろん、いつも応援してくださる方々や
先生、友達、先輩、後輩も駆けつけてくださり
想像以上の数のお客さんの前で演奏することができて
すごくすごく嬉しかった(>_<)✨
普通、手持ちチケットから出た分とかで把握してる「だいたい◯枚売れてるな〜」の数よりも
当日の動員数は1〜2割、減るって言われてるやん。まして真冬のインフルエンザが猛威を奮ってるこの時期!
それがなんと私の場合は、思ってた数より
50人増えました!!!!!(°_°)
だから舞台に一歩でた瞬間の感想
「ひ、人がいっぱいいる〜〜〜〜〜!!!!」
(笑)
もちろん、お客さんの多い少ないに関係なくいい演奏をすることが大事やけど
今回のお客さんの数は、応援してくださった方々の愛そのものなので
とても心強く、嬉しかったです。
もう、なんて人に恵まれてる人生なんやろう、と(ToT)💕
そして!!!
本ブログをご覧になってくださっている方にもお越しいただき
さらにさらに!!!
とおおおおおっても可愛いお花までいただきました🎎🐰🌸
感涙(;o;)💕💕💕💕💕💕💕💕
生きてて良かった、レベルで感動しましたですよ(;o;)💕💕💕💕💕💕💕💕💕
本当にありがとうございました。
またお目にかかれますように…!!!
演奏の方も、いい会場といいピアノといい調律師さまの、最高のスタンバイのおかげで
全力投球できました(>_<)✨
ゲネから弾くのが楽しくて楽しくて仕方なかった!!
私ができないこともできてしまうような素晴らしいピアノやったので
できないことはまじでできないんやな、とわかりやすく浮き彫りにはなった😅
でもそれも含めて、とにかく楽しい時間でした❤️
お客さんと、同じ空間にある音を一緒に聴いている瞬間が
とても気持ちよかったです(*´꒳`*)
このラインが大好きすぎる!
集中的に三曲に取り組んだリサイタルが終わって
某フランス人の曲を弾いてみたら
あまりにも手の使い方というか音の並び方が違いすぎて
ものすごーく弾きにくくてびっくりした!!
↑のラインはやっぱりちゃんとしたラインなんやな、って再確認😌
物理的に演奏時間が長い、とかは別やけど
組み合わせの面でこの三曲を弾くことに苦労がなかったのはほんまによかった🌟
聴く方は重くてしんどかったと思うが(笑)
それこそ明らかに手の使い方が変わるとか、集中の仕方を変えなきゃ弾けないとか
そういうプログラムも、変化はあって面白い分
別の難しさがあって、そのプログラムを弾くための練習が要りそう……。
とにかくこの3人と、その周辺の人たちには
これからもずっとずーっと寄り添っていきたいです❤️
ウィーンに住めてよかったあああ❤️←今更
今回のリサイタルに関わってくださった皆さま
本当に本当にありがとうございました。
これからも皆さまへの感謝を忘れず
コツコツ努力を惜しまず頑張ります。
また次の舞台でお会いしましょう!
さてそんな私はもうじきウィーンへ飛びます✈️
荷造りイイイィィィィイイイ
ブラームス☕️ピアノソナタ第3番
今更やけど、こういう記事は二週間前ぐらいに書き終えてるべきな気がしますが
なにしろ計画性がない人間なので、演奏会をあさってに控えたこの時期に書いてます。
てわけで、今回のメインプロ、ブラームス!
ブラームスは、いろんなジャンルの曲を少しずつ、幅広く書いた人です。
そんななか、このピアノソナタ第3番は
ブラームスがまだ20歳そこそこの青年時代に書かれた大作!
まだピアニストとしてばりばり活躍していた時なので
やはりピアノ曲が一番身近で作りやすかったのかなと思いますが
ピアノの人が作った曲という響きより
オーケストラの響きがして
完全にシンフォニーの頭で作っていると個人的には思う…!
ブラームスの交響曲、また他の器楽曲、ヴァイオリンソナタやクラリネットソナタ、ピアノトリオやクインテットが大好きなので
ピアノソナタやけど弾いててピアノを弾いてる感じがしないのが
とても楽しい(>_<)♡♡♡
曲の内容的には
一般的に言われる【保守的なブラームス】らしい、絶対音楽的などっしり感と
クララへの報われない愛から数々の傑作が生まれたことからもうかがえるような【ロマンチックなブラームス】のバランスが
ミソかなあと思います…!
いろんな音、いろんな感情、いろんなブラームスの声をおきかせできるような演奏にしたいなぁと思ってます。
これを、たくさんのお客さんの前で全楽章(約35分!)弾きたいなぁって思ったのが
今回の演奏会をやることになった最初の動機なので
自分でも悔いのない演奏をして、皆さんに少しでも何かが伝われば、この演奏会を開催した意味があったなと思えるはずです。
2月2日(金)
19:00開演 (18:30開場)
京都コンサートホール アンサンブルホールムラタ
(京都市営地下鉄烏丸線 北山駅すぐ)
全席自由 2,500円
お仕事終わりに間に合いそうな方
是非是非遊びに来てください😊
チケットご予約はこちらより↓
hara.ticket@gmail.com
お名前と枚数のみお伝えしていただければ
開演前に当日会場の受付にてお名前をおっしゃっていただければその場でご精算いただけますので
どうぞお気軽にお問い合わせください(^^)
シューベルト☃️3つのピアノ曲
3つのピアノ曲D946は
演奏会や試験でよく聴いたとか、 誰々が弾いてたとかでもないにもかかわらず
門下の子が弾いてるのをほぼ初めて聴いた時に
「なんかこの曲めっちゃ知ってる!」「私もこれ弾こ!」って
体にスッと入ってきた曲です。
でも結局弾いてて全然スッとは入ってこなくて苦労😨
なんか、シューベルトは曲の鮮度が高すぎて
今日いい感じに弾けてても、次の日ガッタガタになりやすい……。
その場でどれだけ作れるか、みたいなところがあって怖いです……。
雰囲気にふっとはいれたら弾きやすいんやけどなぁ…。
この曲は、シューベルトの生前は出版されなくて
シューベルトの死後40年経って、ブラームスが遺稿の中から三曲をまとめて出版しました…!!
そゆの聞くと燃える!!!!!!!!!
一曲目の、ドラマ性
(私は勝手に、雪の中とか、あったかい楽園とか
とても温度を感じる)
二曲目の、現世を超えたところから聞こえてくるような歌
三曲目の、疾走感
それぞれにキャラの違いはあれども
ただ美しいだけじゃなく、なんとも言えない不安定さ、孤独な感じ、晩年のシューベルトの真骨頂を引き出したいです。
前半に置くには大きな作品なので
まだこのあとにブラームスひくの!?!?
とよく言われるけど(笑)
舞台の上でも成長できるような、なにかを求めながら弾くような
そんな時間になればいいなと思っています!
ベートーヴェン🍓森の乙女の主題による12の変奏曲
日本へ帰ってきました🌟
ウィーンを発つ前に、中央墓地へ行き
ベートーヴェン、シューベルト、ブラームスのお墓まいりへ。
2月2日の演奏会がうまくいきますようにとお祈りしてきました。
この3人、こんなに近くに眠ってるんですよー!
さて、そんな京都でのリサイタルですが
演奏者が【パスポートなくした奴】のままではあまりにも聞こえが悪いので
今日から演奏する曲についての想いを
ちょっとずつ書いていきたいと思います\(^o^)/
第一回目の今日は、ベートーヴェン作曲の森の乙女の主題による変奏曲!
一言で言うと、ぶっちゃけめちゃくちゃ無名な曲です(´⊙ω⊙`)
私もウィーンに来てから知ったし
別にウィーンででもみんな弾いてるわけではないし(笑)
コンクールを受けるときに、ベートーヴェンのバリエーションから一曲選ばなくちゃいけなくて
どれがいいか先生に相談したところ
うちの【知られざるレパートリー開拓大好きな】先生の
「あぁ!Waldmädchen あるやん!めっちゃいいよ!!好きやねん!!これにし!!!」の一言で知ったのが、弾くことになったきっかけ。
先生以外に、この曲知ってた人には
今の所出会ったことない。(笑)
でもブレンデルやマリア・ユディーナも録音してて
もっと普通に弾かれても不思議じゃないのに〜って思うけどな。
ベートーヴェンがウィーンにでてきたばかりの頃の若い頃に書かれた作品で
「ウィーンでいっちょやったるで!」な心意気を感じます。
テーマはパウル・ヴラニツキーという作曲家兼指揮者が書いたバレエの中の曲で
当時ウィーンで流行ってたものらしい。
ベートーヴェンはそれを変奏曲にして、サロンで気に入られようとしてたのかな?
ちなみに、森の乙女の原曲とどんなストーリーだったのかは探しだせず(>_<)(でも間違いなく悲劇ではないでしょ!)
ベートーヴェンのバリエーションというと
32のバリエーションやディアベリのバリエーションなんかの
ゴッツイ感じをイメージしがちやけど
森の乙女はほんとに小品って感じの可愛らしい曲♡
イ長調で書かれていて、とっても乙女感が強いです。
とにかくカワイイ!メルヘン!
ぜひ、森の情景やおはなしを想像しながらお聴きいただきたいです(*^o^*)
でも、スケールや跳躍なんかは
当時のピアノが発展して広がった音域を、ベートーヴェンがいっぱい使いたかったんやろなーって感じがするし
彼のトレードマーク的な、subito p (大きな音から急に小さな音になる)もたくさんでてきたり
一聴すると、これがベートーヴェンなんだ!?とさえ思ってしまう曲調のなかに
後期の作品にも通ずる「これぞベートーヴェン!」な部分を探してお聴きいただくのも
ツウなお楽しみ方かな♫
それから、元々バレエ曲ってこともあるのかもやけど
すごく立体的に書かれていて
このピアノの楽譜をそのままオケの人に渡して演奏してもらっても
簡単にオーケストレーションが成り立ちそう!
意外に声部が多くて弾きわけは難しいけど
いろんな音を出せるピアノの可能性に迫りたいです。
とにかく、この森の乙女のバリエーションについては
珍しい曲だから取り上げた、というところで終わらず
あ〜やっぱベートーヴェンってすごい作曲家だよなって思っていただけるような演奏にしたい!
私も改めてそう思えるように
フレッシュな気持ちで演奏します(((o(*゚▽゚*)o)))
次回はシューベルト!👓